- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
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映画専門家レビュー
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評論家
上野昴志
大学病院勤めの医師が、病気になった父親のあとを継いで、しぶしぶ町医者になり、往診では上から目線の医師ぶりを発揮してケアマネとぶつかった段階で、あ、この男もいずれ地域医療の大切さを知って、患者第一に変わるなと予想がつき、物語はまさに、その通りに展開していくので驚きはないが、にもかかわらず、在宅医療の連携については勉強になり、再発したがん患者の終末につきそうところでは、思わず涙をこぼしてしまったので、★一つおまけしないわけにはいかなくなった。
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映画評論家
上島春彦
有能な研究医が大学病院を辞め実家の町医者を継ぐ。終末医療や高齢者医療など地域の問題に根差した作りで、それが彼をプロフェッショナルに成長させるための具体的な試練になっている。この手の修業物は私の好みで星も伸びる。最初、彼の態度は一見不遜にも思えるが、彼なりの合理性からの行動だというのも観客にだけは分かる。彼の常識が一つ一つ打ち砕かれていく過程が秀逸。薬漬けの患者さんの件をかつての同級生の薬剤師に相談に行くあたりから物語がてきぱき流れ、とても良い。
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映画評論家
吉田伊知郎
協力協賛に並ぶ医療関係のクレジットを見ると、古めかしいドラマとお涙頂戴が相場の在宅医療啓蒙映画かと思いそうになるが、きっちりと作り込まれたドラマを感情過多にならず、抑制された演出で手堅く見せる監督の手腕を感じさせる。若手医師細田の無機質な雰囲気が程よく、ケアマネの松本の突っ込み芝居を上手く受けたり、受け流したりする演技の配置も絶妙。それにしても、在宅介護で大量の薬を飲まされている父を見ていると、今やこんなテーマは他人事ではない身近さを覚える。 舞台で見れば面白いだろうと思うのは、客席とカラオケボックスが地続きの空間を醸成できると思わせるから。映画の場合、〈カラオケ〉は最も頻繁に用いられながら、誰が撮っても大差ない狭い空間にすぎない。それを映画的な空間にどう構築するか、演出の技倆が露わになる。別室と同時進行させたりするものの劇中の空間と客席の隙間は埋まることなく、他愛ない会話が本当に他愛なく見え、ハラスメント、マウントの取り合いが、ステレオタイプな描写に堕して見えてしまうのも残念。 原作もドラマも未見だが、連ドラ版と同時撮影されたせいか映画的なスケールには乏しく、SPドラマで良かったのでは。ぶっ飛んだ奇想を盛り込んでも学園内に限定させることで世界観を維持する点は良いとしても、それを補強し、リアリティを与える演技には疑問。子役出身者も含めた実力派若手俳優が揃っているので大仰な演技もこなせるが、浜辺以外は大仰になりすぎて緩急が利かず、延々と見せられて胸焼けしそうに。「麻雀放浪記2020」よりゲーム性を重視している点は良い。
「ピア まちをつなぐもの」のストーリー
「ピア まちをつなぐもの」の写真
「ピア まちをつなぐもの」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2018 |
公開年月日 | 2019年4月26日 |
上映時間 | 99分 |
製作会社 | 映画「ピア」製作委員会(ワンダーラボラトリー=アイ・ビー・アイ=ユナイテッドエンタテインメント=JR西日本コミュニケーションズ=エイチエムプラス)(制作:UE) |
配給 | ユナイテッドエンタテインメント |
カラー/サイズ | カラー |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://www.peer-movie.com/ |
コピーライト | (C)2019映画「ピア」製作委員会 |
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/25
- 森田芳光(1950)
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の・ようなもの のようなもの
2011年に急逝した「家族ゲーム」「それから」の森田芳光監督の劇場デビュー作「の・ようなもの」の35年後を描く青春ドラマ。生真面目で冴えない落語家が、落語を捨てのんびりと暮らす兄弟子と出会い、自分らしく生きる楽しさを知っていく。監督は長年、森田組を助監督として支え続けた杉山泰一。出演は「僕達急行 A列車で行こう」の松山ケンイチ、ピエール瀧、「間宮兄弟」の北川景子、塚地武雅、佐々木蔵之介、「の・ようなもの」の伊藤克信、尾藤イサオ、でんでん、「メイン・テーマ」の野村宏伸、「椿三十郎(2007)」の鈴木亮平、「家族ゲーム」の宮川一朗太、「39 刑法第三十九条」の鈴木京香。 -
僕達急行 A列車で行こう
「うさぎドロップ」の松山ケンイチと「ワイルド7」の瑛太が鉄道マニアに扮し、恋に仕事に奮闘する姿を描いたコメディ。九州ロケを敢行し、合計20路線80モデルにもおよぶ車両の登場が鉄道映画らしいこだわり。共演は「パレード」の貫地谷しほり、「ALWAYS 三丁目の夕日'64」のピエール瀧。森田芳光監督の遺作。
NEW今日命日の映画人 1/25
- 円谷英二(1970)
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ゴジラ 60周年記念 デジタルリマスター版
日本怪獣特撮映画の金字塔“ゴジラ”。その第1作目の公開から60年をむかえ、初回上映状態を再現することを目標に7ヵ月かけて制作されたデジタルリマスター版。4Kスキャンされたデータを元に、ソフトウェアおよび手作業による1コマ1コマのごみ取り処理がなされた。また音声も違和感が生じないよう細心の注意が払われたノイズ除去が行われている。監督は本多猪四郎。特技監督は円谷英二。出演は宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬ほか。 -
ネオ・ウルトラQ 特別上映 part.II
1966年に放送された伝説のテレビドラマ『ウルトラQ』。その後の「ウルトラマンシリーズ」の礎となった作品。2013年、円谷プロダクション×WOWOWの共同製作による“セカンドシーズン”として全12話のまったく新しいドラマシリーズ『ネオ・ウルトラQ』が最新鋭4Kカメラを導入し、石井岳龍、中井庸友、入江悠、田口清隆ら4人の気鋭のクリエイターたちにより制作された。WOWOWでの放映に続き、2013年より順次、劇場公開される。 TV放映された全12話の内3話に加え、モノクロ作品であったオリジナルの『ウルトラQ』をハリウッドのデジタル技術でHDリマスター&カラー化した『総天然色ウルトラQ』から、選んだ一話を加えた計4話構成で上映。