M/村西とおる狂熱の日々

えむむらにしとおるきょうねつのひび
上映日
2019年11月30日

製作国
日本

上映時間
109分

ジャンル
伝記

ここが見どころ

“AVの帝王”村西とおるの本質に迫るドキュメンタリー。1996年夏。借金50億からの再起を目指す村西は、北海道で世界初の4時間超のVシネマと35本のヘアヌードビデオの撮影を敢行。そのメイキング映像と現在のコメントから、村西の実像が明らかに。村西本人に加え、「全裸監督」の原作者・本橋信宏、玉袋筋太郎、西原理恵子、宮台真司、片岡鶴太郎といった著名人も登場。

映画専門家レビュー

  • 映画評論家

    須永貴子

    本篇の約7割を占めるアダルトDVDのメイキング映像には、準備不足なのに見切り発車した先の地獄絵図が赤裸々に映し出されている。トラブルシューティングがすべて村西監督の応酬話法、しかも言行不一致のため、現場に不満が蓄積していく。この舞台裏の記録は、AVやこの人物に関心がなくても、集団で仕事をする人には有益かも。本人インタビューで語られる、そんな状況でも心が折れない理由は“ザ・人間”という清々しさ。絶対に一緒に仕事をしたくない人だけど。

  • 映画評論家

    山田耕大

    ゴジラが出現したちょうど30年後の84年、村西とおるがAV監督として世に躍り出てきた。モンスターだった。ロマンポルノをやっていた我々は彼の一撃で粉々に吹っ飛んだ。が、バブル崩壊と共に村西は消え、日本は多くのものを失い、その代わりに妙な言葉が定着していった。コンプライアンス、ガバナンス、ハラスメント、そして英語に訳しようもない忖度。つまらない世の中になった。その村西が蘇りつつあるという。この映画はその予告と思いたい。やがて哀しきモンスターに幸あれ!

  • 映画評論家

    吉田広明

    「全裸監督」で描かれた絶頂期以後の村西の映像だが、ドラマのヒットにあやかっての蔵出し感は否めないし、その題材である、借金五十億からの再起をかけたVシネと三十数本のAV同時撮影の現場もトラブル続きでまともに機能している気はしないしで、見始めてしばらくは辛いのだが、やはり役者のイメージが支配的な「全裸監督」よりも本人の固有性がもろに出ているドキュメンタリーでの村西のキャラは確かに蠱惑的であり、ついつい見入ってしまうことになる。

「M/村西とおる狂熱の日々」のストーリー

1996年の夏。50億円の負債から再起を図るため、村西とおるは北海道で世界初の4時間超のDVD用Vシネマと、35本のヘアヌードビデオの撮影を同時に敢行。当時のメイキング映像と、現在のコメントで構成されたドキュメンタリー。度重なるアクシデント。苛烈さを極めていく終わりの見えない撮影現場。崩壊してゆく人間関係……。そんなどん底の状況にもかかわらず、なぜ彼は逃げなかったのか?彼を奮い立たせたものは何なのか?死んでも譲れないスケベ心で、時代に屈しなかった“人間・村西とおる”の本質に迫る狂熱の日々を記録した。2018年10月に中野ゼロホールで一度だけイベント上映され満員御礼となった作品を再編集した完全版。

「M/村西とおる狂熱の日々」の写真

「M/村西とおる狂熱の日々」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「M/村西とおる狂熱の日々」のスペック

基本情報
ジャンル 伝記
製作国 日本
製作年 2018
公開年月日 2019年11月30日
上映時間 109分
製作会社 日本映画配給機構(製作プロダクション:ドッグシュガー)
配給 東映ビデオ
レイティング R-15
アスペクト比 その他
公式サイト https://m-kyonetsu.jp/
コピーライト (C)2018 M PROJECT

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映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 1/20

デイヴィッド・リンチ(1946)

ようこそ映画音響の世界へ

ハリウッドの映画音響に焦点をあてたドキュメンタリー。その進化において大きな偉業を残した「市民ケーン」「鳥」「ゴッドファーザー」などの名作から映画音響の歴史を紹介。さらに、スペシャリストたちと共に“音”が映画にもたらす効果と重要性に迫っていく。出演は「地獄の黙示録」のウォルター・マーチ、「スター・ウォーズ」のベン・バート、「ジュラシック・パーク」のゲイリー・ライドストローム。

デニス・ホッパー/狂気の旅路

個性派俳優でありアメリカン・ニューシネマを代表する「イージー・ライダー」を監督、アーティストとしての顔も持つハリウッドの反逆児デニス・ホッパーの半生を追うドキュメンタリー。関係者の証言や未公開映像を交え、その足跡と映画史における役割を辿る。デニス・ホッパーの大ファンだったニック・エベリング監督が、1970年代初頭から約40年にわたりホッパーの右腕だったサティヤ・デ・ラ・マニトウをはじめ家族や友人・知人らによる数々の証言や、自ら集めた未公開映像をもとに構成。
エヴァン・ピーターズ(1987)

ボーダーライン:ソマリア・ウォー

海賊が蔓延るソマリアで現地取材を行ったジャーナリスト、ジェイ・バハダーの手記を映画化。2008年。伝説のジャーナリスト、シーモアの影響を受けたジェイは、ソマリアの現地取材に向かう。危険な取材の中、使命感を芽生えさせてゆくジェイだったが……。出演は「X-MEN:ダーク・フェニックス」のエヴァン・ピーターズ、「キャプテン・フィリップス」のバーカッド・アブディ、「ワーキング・ガール」のメラニー・グリフィス、「ゴッドファーザー」のアル・パチーノ。

X-MEN:ダーク・フェニックス

特殊能力を持つミュータントたちの活躍を描いた人気シリーズ「X-MEN」第7弾。X-MENの一員であるジーン・グレイが宇宙で事故に遭遇。これによりダークサイドが覚醒し、世界を滅ぼすほどの強大なパワーを持つダーク・フェニックスに変貌する……。出演は前作「X-MEN:アポカリプス」に引き続きジーン・グレイを演じるソフィー・ターナー、「ミスター・ガラス」のジェームズ・マカヴォイ、「エイリアン:コヴェナント」のマイケル・ファスベンダー。「X-MEN:アポカリプス」の脚本を担当するなど、長年にわたってシリーズに携わってきたサイモン・キンバーグが、長編映画初監督を務める。

NEW今日命日の映画人 1/20

オードリー・ヘップバーン(1993)

マイヤーリング

1957年にテレビ番組『プロデューサーズ・ショーケース』の1本として1度だけ全米生放送された作品。以後、目にする機会はなかったが、当時の技術“キネスコープ”で録画されたマスターを復元し、劇場公開が実現した。オードリー・ヘプバーン(「ローマの休日」)とメル・ファーラー(「戦争と平和」)の夫婦共演も話題に。

ローマの休日 製作50周年記念デジタル・ニューマスター版

アメリカン・フィルム・インスティテュートが2000年に発表した“アメリカが生んだ最も素晴らしいラブストーリー ベスト100”の第4位に選ばれた恋愛映画。製作から50周年を迎え、“デジタル・ニューマスター版”として再び公開された。この映画によって、主演のオードリー・ヘプバーンは無名の女優からハリウッド・スターとなった。なお脚本は、当時の赤狩りでハリウッドから締め出されていたダルトン・トランボが、友人のイアン・マクラレン・ハンター名義で初稿を執筆、これにハンターが手を加えたものを、さらにジョン・ダイトンが改稿するかたちで決定稿に至った。初公開時はトランボの名前は伏せられていたが、のちに当時の事情が明らかになり、デジタル・ニューマスター版には新たにトランボの名がクレジットされている。