- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
累計発行部数3800万部を越える原泰久の人気漫画を「BLEACH」の佐藤信介が映画化。春秋戦国時代の中国を舞台に、大将軍への夢を抱く奴隷の少年・信と、後に秦の始皇帝と呼ばれる若き王・政の戦いを、迫力のアクションを交えて壮大なスケールで描く。出演は「羊と鋼の森」の山崎賢人、「銀魂2 掟は破るためにこそある」の吉沢亮。中国ロケによる雄大な映像も見どころ。
今すぐ見る
映画専門家レビュー
-
映画評論家
北川れい子
広大な原野での戦闘シーンや王宮セットなど、中国での大掛かりなロケが物語のスケール感になっていて、各キャラクターの衣裳やメイクも凝っている。馬やエキストラの数にも感心する。ただどうしても戦闘絵巻ふうの物語にこちらの気持ちが乗っていかず、観るというより人物やそのアクションをただ“眺めている”気分。だからかつい山𥔎賢人がキャンキャンうるさいとか、長澤まさみの腕の肉付きに目が行ったりと、どうでもいいことばかりが気になって。大沢たかおの色気と貫祿は出色。
-
映画文筆系フリーライター
千浦僚
こちとら四十代の男によくある横山光輝『三国志』世代。本宮ひろ志の『天地を喰らう』、ついでに『赤龍王』(項羽と劉邦もの)も通過。漫画にはまらぬ者も中学頃にゲームにはまった。「レッドクリフ」を封切りで観た際、冒頭に東宝東和がつけた? 背景解説に対して客席に満ちた、今さらそんなものいらん!の空気よ。非文芸系中国歴史愛好民よ。そこから十年、春秋戦国時代を題材に、かつて本国に召し上げられた「墨攻」に負けぬ国産の中国歴史もの。よくぞやってくれたと感無量。
-
映画評論家
松崎健夫
瞬きを抑制することで高貴さを表現する吉沢亮のアプローチ。無表情ながらも姿勢や所作に対する細やかな配慮によって出立ちを構築し、荘厳さを感じさせる独特のオーラを己に纏わせている。漫画原作の映画化には再現性が求められがちだが、漫画の特性でもある“明確なビジョン”を超越したキャラクターを吉沢は実践してみせている。坂口拓の傍若無人ぶり、大沢たかおの物の怪ぶりなど、脇のキャラクターにも抜かりが無い。が、一年に一本製作しても完結に十年以上を要する憂慮はある。
「キングダム(2019)」のストーリー
紀元前 255 年。春秋戦国時代の中華・西方の国・秦。戦災孤児の信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)は、天下の大将軍を夢見て、日々剣術に励んでいた。そんなある日、漂は王都の大臣・昌文君(高嶋政宏)によって召し上げられ、王宮へ。信と漂は別々の道を歩むこととなる。だが、王宮では王の弟・成(本郷奏多)によるクーデターが勃発。戦いで致命傷を負った漂は、何とか信のいる納屋に辿り着き、“お前に頼みたいことがある”と告げる。血まみれの手に握られていたのは、ある丘に建つ小屋を示す地図だった。“今すぐそこへ行け”と言い残して力尽きる漂。泣き叫びながらも、信は漂が手にしていた剣と地図を握りしめ、走り出す。そして辿り着いた場所で信の目に飛び込んできたのは、冷静に佇む漂の姿。だがそれは、玉座を奪われ、王都を追われた秦の若き王・政(吉沢亮:二役)だった。政に瓜二つの漂は、政の身代わりとなって命を落としたのだ。激高する信だったが、国を背負う政の強さと漂の意思を受け止め、政と共に行動することを決意。2人は王宮を奪還するため立ち上がる。だがそれは、政にとっての第一歩に過ぎなかった。戦乱の世に終わりをもたらす中華統一。未だかつて誰も成し遂げたことのない夢を、政は心に秘めていた。信は天下の大将軍を、政は中華統一を。その夢の前に横たわるのは、途方もない修羅の道。若き2人の戦いが幕を開ける……。
「キングダム(2019)」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | アクション 歴史劇 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2019年4月19日 |
上映時間 | 134分 |
製作会社 | 映画「キングダム」製作委員会(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント=日本テレビ放送網=集英社=東宝=読売テレビ放送=KDDI=GYAO=CREDEUS=ジェイアール東日本企画=東急エージェンシー=博報堂=ぴえろ=札幌テレビ放送=宮城テレビ放送=静岡第一テレビ=中京テレビ放送=広島テレビ放送=福岡放送)=(製作幹事:集英社=ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント=日本テレビ放送網)(制作プロダクション:CREDEUS) |
配給 | 東宝=ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
レイティング | PG-12 |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | https://kingdom-the-movie.jp/ |
コピーライト | (C)原泰久/集英社 (C)2019 映画「キングダム」製作委員会 |
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/25
- 森田芳光(1950)
-
の・ようなもの のようなもの
2011年に急逝した「家族ゲーム」「それから」の森田芳光監督の劇場デビュー作「の・ようなもの」の35年後を描く青春ドラマ。生真面目で冴えない落語家が、落語を捨てのんびりと暮らす兄弟子と出会い、自分らしく生きる楽しさを知っていく。監督は長年、森田組を助監督として支え続けた杉山泰一。出演は「僕達急行 A列車で行こう」の松山ケンイチ、ピエール瀧、「間宮兄弟」の北川景子、塚地武雅、佐々木蔵之介、「の・ようなもの」の伊藤克信、尾藤イサオ、でんでん、「メイン・テーマ」の野村宏伸、「椿三十郎(2007)」の鈴木亮平、「家族ゲーム」の宮川一朗太、「39 刑法第三十九条」の鈴木京香。 -
僕達急行 A列車で行こう
「うさぎドロップ」の松山ケンイチと「ワイルド7」の瑛太が鉄道マニアに扮し、恋に仕事に奮闘する姿を描いたコメディ。九州ロケを敢行し、合計20路線80モデルにもおよぶ車両の登場が鉄道映画らしいこだわり。共演は「パレード」の貫地谷しほり、「ALWAYS 三丁目の夕日'64」のピエール瀧。森田芳光監督の遺作。
NEW今日命日の映画人 1/25
- 円谷英二(1970)
-
ゴジラ 60周年記念 デジタルリマスター版
日本怪獣特撮映画の金字塔“ゴジラ”。その第1作目の公開から60年をむかえ、初回上映状態を再現することを目標に7ヵ月かけて制作されたデジタルリマスター版。4Kスキャンされたデータを元に、ソフトウェアおよび手作業による1コマ1コマのごみ取り処理がなされた。また音声も違和感が生じないよう細心の注意が払われたノイズ除去が行われている。監督は本多猪四郎。特技監督は円谷英二。出演は宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬ほか。 -
ネオ・ウルトラQ 特別上映 part.II
1966年に放送された伝説のテレビドラマ『ウルトラQ』。その後の「ウルトラマンシリーズ」の礎となった作品。2013年、円谷プロダクション×WOWOWの共同製作による“セカンドシーズン”として全12話のまったく新しいドラマシリーズ『ネオ・ウルトラQ』が最新鋭4Kカメラを導入し、石井岳龍、中井庸友、入江悠、田口清隆ら4人の気鋭のクリエイターたちにより制作された。WOWOWでの放映に続き、2013年より順次、劇場公開される。 TV放映された全12話の内3話に加え、モノクロ作品であったオリジナルの『ウルトラQ』をハリウッドのデジタル技術でHDリマスター&カラー化した『総天然色ウルトラQ』から、選んだ一話を加えた計4話構成で上映。