- 手に汗握る
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- 怖い
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- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
吉田修一の『犯罪小説集』を「64 ロクヨン」の瀬々敬久が映画化。ある地方都市で起きた幼女失踪事件をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士と紡は、それぞれの不遇に共感し合う。だが事件から12年後、再び同じY字路で少女が姿を消し、事態は急変する。出演は、「怒り」の綾野剛、「十二人の死にたい子どもたち」の杉咲花、「64 ロクヨン」の佐藤浩市、「居眠り磐音」の柄本明、「チワワちゃん」の村上虹郎。
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映画専門家レビュー
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映画評論家
須永貴子
閉鎖的な地方の町を舞台にした、壮絶な魔女狩りと村八分に、人間の残酷さと弱さ、愚かさが浮き彫りになる。そんな世の中だからこそ自分の“楽園”を求めて生きろ、という作品のメッセージを背負う杉咲花の繊細さと野性味を兼ね備えた存在感は、焼け野原に一輪だけ咲くシロツメクサのよう。彼女に思いを寄せる青年のアプローチがほぼストーカーの発想であるなど、そこかしこに人間の恐ろしさが垣間見えるサスペンス。ミステリーとしては、真実の提示の仕方に困惑してしまった。
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映画評論家
山田耕大
14年前に起きた栃木小1女児殺人事件を思い出す。中国人の母を持つあの事件の被疑者は、一審、二審とも無期懲役にされているが、冤罪だとしか思えない。どうしてもそんな目でこの映画を見てしまう。犯人と見なされた青年、村八分にされた養蜂家、共に殺人を犯したようなのだが、納得のいくような動機は示されない。ステロタイプの人物が型通りの台詞を吐いたりするが、一時も気を逸らさせないのは、かなりのワザである。だが、この映画の中に人は何を見るんだろう。
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映画評論家
吉田広明
二つの違う話を合わせたような、と思ったら二短篇の組み合わせだった。しかしあまりうまく嚙み合っていない。ともに周囲の悪意によって追い詰められる男の話だが、一方は外国人・貧困差別、もう一方は村八分とその意味が違い、悪意の輪郭がぼけて強く迫ってこない。それを期待されるのかもしれないが、無理やり接合して群像劇にせず、どちらかに絞って丁寧に掘り下げた方が良かったのでは。真犯人があの人として、その後の年月をどんな思いで生きたかは暗示でも描いてほしかった。
みんなのレビュー
「楽園(2019)」のストーリー
ある地方都市で起きた幼女失踪事件は、家族と周辺住民に深い影を落とした。それをきっかけに、知り合った孤独な青年・豪士(綾野剛)と、失踪した少女の親友だった紡(杉咲花)は、不幸な生い立ち、過去に受けた心の傷、それぞれの不遇に共感し合う。だが、事件から12年後に再び同じY字路で少女が姿を消す。一方、その場所に程近い集落で暮らす善次郎(佐藤浩市)は、亡くした妻の忘れ形見である愛犬と穏やかな日々を過ごしていたが、ある行き違いから周辺住民といさかいとなり、孤立を深める。次第に正気を失い、誰もが想像もつかなかった事件を引き起こす。
「楽園(2019)」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | サスペンス・ミステリー ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2019年10月18日 |
上映時間 | 129分 |
製作会社 | 「楽園」製作委員会(KADOKAWA=朝日新聞社=ハピネット=ユニバーサル ミュージック=日本映画専門チャンネル)(制作プロダクション:角川大映スタジオ) |
配給 | KADOKAWA |
レイティング | 一般映画 |
公式サイト | https://rakuen-movie.jp/ |
コピーライト | (C)2019「楽園」製作委員会 |
「楽園(2019)」のみんなのレビュー
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