- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
「超高速!参勤交代」の脚本・小説版を手がけた土橋章宏による時代小説『引っ越し大名三千里』を映画化。姫路藩藩主・松平直矩が幕府から豊後の日田への国替えと減封を言い渡され、引っ越し奉行に選ばれた本の虫の書庫番・春之介は一世一代の大仕事に臨む。監督は「のぼうの城」の犬童一心。原作者の土橋章宏が脚本を手がける。人と接するのが苦手で書庫にこもりきりの姫路藩書庫番・片桐春之介を、俳優・歌手・文筆家と多岐に渡り活動する星野源が演じる。
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映画専門家レビュー
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映画評論家
須永貴子
幕府の気まぐれで、国内をあちこち引っ越しさせられる藩。その引っ越しプロジェクトを、藩主に押し付けられた引きこもりの書庫番。この悲哀のマトリョーシカは他人事ではないからか、四百年前の騒動に一喜一憂し、晴れやかな結末に救われる。身体性の強さを発揮して、豪放磊落なキャラクターを演じる高橋一生が新鮮。彼と、巻き込まれ型の主人公の星野源のやりとりを柔軟に連結する、濱田岳がグッジョブ。必然性のある歌唱シーンにより、チャーミングな仕上がりに。
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映画評論家
山田耕大
土橋章宏という作家を尊敬する。「超高速!参勤交代」『幕末まらそん侍』等、やり尽くしたと思われていた時代劇にこんなに豊かな鉱脈を掘り起こしてくれた。類まれな発想力の賜物! それだけに、惜しいし、悔しくもある。映画というよりバラエティのような作りだ。色々なエピソードを笑いをまぶした団子のようにつなげている。引っ越しに立ちはだかる大きな問題であるリストラ、百姓落ち。それにまつわるドラマに何故集中してくれなかったのか。題材が素晴らしいのに、とても悔しい。
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映画評論家
吉田広明
大役を仰せ付けられる引きこもり、サラリーマンめいて見える侍たち等、現代に引き付けすぎで(主演の選択しかり)時代劇にする意味なし。困難を創意工夫で乗り切る、のかと思いきや、手引書が既にありますという脱力。国の存亡の危機に立ち向かう政治劇としての深みは無論なく、そもそも殿が幕府の偉い人の男色の誘いを断ったのが引っ越し命令の原因というこの設定は、喜劇と受け止めるべきなのか、こんなことに翻弄される一国の悲劇と受け止めるべきなのか、これまた中途半端。
「引っ越し大名!」のストーリー
姫路藩書庫番の片桐春之介(星野源)は、人と話すのが苦手で、いつも書庫にこもり本ばかり読んでいた。ある時、藩主の松平直矩(及川光博)が、幕府に姫路から豊後(大分県)の日田への国替え(引っ越し)を言い渡される。度重なる国替えで藩の財政事情は苦しい上に、減封も決定。全ての藩士とその家族全員で移動するという、参勤交代をはるかに上回る莫大な金額が必要な一大事業の成否は引っ越し奉行の手腕にかかっているが、前任者はその激務が原因で亡くなっていた。この重大な役目の白羽の矢が立ったのは、春之介だった。いつも本ばかり読んでいるから引っ越しの知識があるだろうと無理難題とも言える大役に怖気づくが、幼馴染で武芸の達人・鷹村源右衛門(高橋一生)の説得もあり、嫌々引き受ける。引っ越しの経験がなくどこから手を付けたらいいかわからない春之介は、助けを求めて前任の引っ越し奉行の娘・於蘭(高畑充希)のもとへ。於蘭は父の死の原因を作った藩を恨んでいたが、優しくて頼りない春之介が放っておけず、手を貸すことに。こうして、源右衛門たち仲間の協力や於蘭の厳しい引っ越し指南を得ながら、一生一大の大仕事の準備が始まる。
「引っ越し大名!」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 時代劇 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2019年8月30日 |
上映時間 | 120分 |
製作会社 | 「引っ越し大名!」製作委員会(松竹=テレビ東京=木下グループ=博報堂=イオンエンターテイメント=ホリプロ=松竹ブロードキャスティング=キングレコード=朝日新聞社=BSテレビ東京=テレビ大阪=コロナワールド)(企画:松竹/制作プロダクション:松竹撮影所) |
配給 | 松竹 |
レイティング | 一般映画 |
公式サイト | http://hikkoshi-movie.jp/ |
コピーライト | (C)2019「引っ越し大名!」製作委員会 |
「引っ越し大名!」の多彩なBlu-ray/DVD
映画専門家レビュー
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