- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
1994年に発表された岡崎京子による同名青春漫画を、「止められるか、俺たちを」の門脇麦の主演で映画化。グループのマスコット的存在だったチワワちゃんがバラバラ遺体となって見つかり、昔の仲間たちは彼女を偲ぶが、誰も彼女の本当の姿を知らずにいた。監督は「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY - リミット・オブ・スリーピング ビューティ」の二宮健。チワワについて話を聞いていくミキを門脇麦が、チワワの元恋人ヨシダを「ここは退屈迎えに来て」の成田凌が、ヨシダの親友カツオを「菊とギロチン」の寛 一 郎が、チワワの親友ユミを「わたしに××しなさい!」の玉城ティナが、チワワを慕うナガイを「銃」の村上虹郎が演じる。
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映画専門家レビュー
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映画評論家
北川れい子
えっ、チクワちゃん!? むろんこちらの早トチリ。でもあながち間違っていないのかも。都会のピカピカした溜まり場で、金魚のフンのように仲間たちの間を漂いながら、いつしか独りはぐれ、あげくバラバラ死体となるチワワちゃん。彼女ほど悲惨ではなくとも、そのチクワの穴にも似た無自覚的空洞感は、多くの青春に共通するものがあるし。過剰なほどバブリーでポップな演出が、逆に彼らの孤独感と不安を浮上させ、その辺りもスリリング。都会の青春というメッキが剝がれた終盤も痛烈。
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映画評論家
千浦僚
げ、「スプリング・ブレイカーズ」のパクリか、と若干疑わしい眼で見始めたものの、エキストラも含め出演者陣がビキニと海パンを若い肉体で着こなし、跳ねる動きに高さがあり、本家に迫る堂に入ったノリで画面に汗と精液と愛液の臭いを充満させたことには唸りました。なおかつ模倣の限界を知り、そこからは独自の語りやイマココ感を出してきたのも良かった。岡崎京子原作?(観終えてから資料で知った) 余裕で岡崎京子原作映画化の最高傑作だと思う。ノスタルジアじゃないから。
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映画評論家
松崎健夫
多角的な証言によって〝チワワちゃん〟の実像を積み上げてゆくという原作に沿った構成。奇しくも平成最後の時代に製作された本作は、現代の「市民ケーン」(41)とも評すべき。そして音楽をはじめとする文化や文明の利器が変わっても、若者たちが社会へ抱く不信と不安は普遍的であると指摘。岡崎京子の教典を基に、その精神を受け継ぎながらも若者たちが皆〝地方出身者〟であると描いた終幕は、ある意味で原作を凌駕。〝チワワちゃん〟のビジュアルを体現した吉田志織も素晴らしい。
「チワワちゃん」のストーリー
SNSが普及した東京。若さを謳歌するある男女グループのマスコット的存在だったチワワちゃんが、バラバラ遺体となって東京湾で発見された。チワワちゃんを偲んで集まったかつての仲間たちは、それぞれチワワちゃんとの思い出を語りはじめる。一緒に遊んでバカ騒ぎをし、恋愛をしていたが、チワワちゃんの境遇や本当の姿はおろか本名すら誰も知らずにいた……。
「チワワちゃん」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 青春 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2019年1月18日 |
上映時間 | 104分 |
製作会社 | 製作「チワワちゃん」製作委員会(東映ビデオ=VAP=KADOKAWA=ギークピクチャーズ=東映エージエンシー)(企画:東映ビデオ/企画協力:KADOKAWA:制作プロダクション:ギークサイト) |
配給 | KADOKAWA |
レイティング | R-15 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://chiwawa-movie.jp/ |
コピーライト | (C)2019「チワワちゃん」製作委員会 |
「チワワちゃん」の多彩なBlu-ray/DVD
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 3/7
- チャン・ドンゴン(1972)
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王宮の夜鬼
「スウィンダラーズ」のヒョンビン×「V.I.P. 修羅の獣たち」のチャン・ドンゴン共演によるアクション史劇。朝鮮時代、謎の疫病が蔓延して生じた夜鬼の群れと戦う王子イ・チョン。一方、国王の側近キム・ジャジュンは夜鬼を利用して国を掌握しようと企んでいた。「リアル」のチョ・ウジン、「アシュラ」のチョン・マンシクが脇を固め、「コンフィデンシャル/共助」のキム・ソンフンがメガホンをとる。 -
七年の夜
特集『のむコレ2018』にて上映。 - 長谷川博己(1977)
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サムライマラソン
「超高速!参勤交代」の脚本家・土橋章宏による小説『幕末まらそん侍』を豪華スタッフ・キャストで映画化。幕末。迫る外国の脅威に備え、安中藩主・板倉勝明は藩士を鍛えるため、十五里の山道を走る大会を開催。そんななか、藩士不在の城に刺客が送り込まれる。出演は「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の佐藤健、「恋は雨上がりのように」の小松菜奈、「怒り」の森山未來、「きみの鳥はうたえる」の染谷将太、「来る」の青木崇高、「レオン」の竹中直人、「淵に立つ」の筒井真理子、「止められるか、俺たちを」の門脇麦、「海を駆ける」の阿部純子、「リングサイド・ストーリー」の奈緒、「覚悟はいいかそこの女子。」の中川大志、「ワンダーウーマン」のダニー・ヒューストン、「パンク侍、斬られて候」の豊川悦司、「シン・ゴジラ」の長谷川博己。監督は「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」のバーナード・ローズ。企画・プロデュースは「ラストエンペラー」のジェレミー・トーマスと「おくりびと」の中沢敏明。脚本は「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の斉藤ひろし、バーナード・ローズ、「喰女 クイメ」の山岸きくみ。音楽を「めぐりあう時間たち」のフィリップ・グラス、衣装デザインを「乱」のワダエミが担当。 -
半世界
「エルネスト」の阪本順治が、地方都市を舞台に39歳の男3人の友情物語を綴る人間ドラマ。紘は妻子とともに、父から受け継いだ山中の炭焼き窯で製炭をして暮らしている。ある日、中学からの旧友で、自衛隊員として海外派遣されていた瑛介が町に帰ってくる。出演は、「クソ野郎と美しき世界」の稲垣吾郎、「シン・ゴジラ」の長谷川博己、「きらきら眼鏡」の池脇千鶴、「泣き虫しょったんの奇跡」の渋川清彦。
NEW今日命日の映画人 3/7
- スタンリー・キューブリック(1999)
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恐怖と欲望
「非情の罠」以前に製作されたスタンリー・キューブリックの劇場デビュー作。自主制作映画であり、わずかなキャスト&スタッフ、低予算で製作されたにもかかわらず、公開時は批評家などからは好評だったのだ。しかし、キューブリック本人が本作を「アマチュアの仕事」と、プリントをすべて買占め封印してしまったため、長らく劇場で上映する機会がなかった。2013年5月3日よりオーディトリウム渋谷ほかにて、日本初公開された。 -
アイズ ワイド シャット
ある夫婦の愛と性をめぐる心の相克を冷徹に映し出したシリアス・ドラマ。監督・製作は「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」などの巨匠スタンリー・キューブリックで、88年の「フルメタル・ジャケット」以来11年ぶりとなる本作完成直後死去し、本作が遺作となった。脚本は19世紀末の文豪アーサー・シュニッツラーの『Tarumnovelle』を原典にキューブリックとフレデリック・ラフェエルが執筆。製作総指揮はキューブリック作品の常連であるジャン・ハーラン。撮影(クレジットはライティング・キャメラマン)はラリー・スミス。音楽は英国で活動するジョスリン・プーク。美術はレスリー・トムキンズとロイ・ウォーカー。編集はナイジェル・ゴルト。衣裳はマリット・アレン。出演は実生活でも夫婦であるトム・クルーズ(「ザ・エージェント」)とニコール・キッドマン(「プラクティカル・マジック」)、監督でもある「夫たち、妻たち」のシドニー・ポラック、「ツイスター」のトッド・フィールド、「日曜日のピュ」のマリー・リチャードソン、「ディープ・インパクト」のリーリー・ソビエスキー、「恋のレディ&レディ?・」のヴィネッサ・ショーほか。、 - 小川真司(2015)
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宇宙戦艦ヤマト2199 第七章 そして艦は行く
TVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク全26話の第23話から第26話を再編集した劇場版最終章。イスカンダルに到達し、地球へ帰還するヤマトの旅程を描く。総監督は、「トワノクオン」シリーズの出渕裕。声の出演は、「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」シリーズの菅生隆之、「ねらわれた学園」の小野大輔。 -
宇宙戦艦ヤマト2199 第六章 到達!大マゼラン
SFアニメーション『宇宙戦艦ヤマト』をリメイクした全26話のシリーズを劇場公開。第六章ではガミラス艦隊との決戦を経て、大マゼラン銀河に辿り着くまでの第19話から第22話を上映する。声の出演は『獣電戦隊キョウリュウジャー』の菅生隆之、『進撃の巨人』の小野大輔、「DRAGON BALL Z 神と神」の山寺宏一。