マンチェスター・バイ・ザ・シー

まんちぇすたーばいざしー MANCHESTER BY THE SEA
上映日
2017年5月13日

製作国
アメリカ

上映時間
137分

ジャンル
ドラマ
  • 手に汗握る
  • 感動的な
  • 怖い
  • おしゃれな
  • 泣ける
  • 可愛い
  • 笑える
  • 重厚感のある
  • かっこいい
  • ほのぼのとした
  • セクシーな
  • スカッとする
  • 親子で楽しめそう
  • 考えさせられる
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ここが見どころ

第89回アカデミー賞主演男優賞、脚本賞を受賞したヒューマンドラマ。ボストン郊外でアパートの便利屋として働くリーは、突然の兄の死で故郷マンチェスター・バイ・ザ・シーに戻る。リーは16歳の甥パトリックの後見人となり、過去の悲劇と向き合うことに。監督・脚本は、「ギャング・オブ・ニューヨーク」脚本のケネス・ロナーガン。出演は、「インターステラー」のケイシー・アフレック、「オズ はじまりの戦い」のミシェル・ウィリアムズ、「キャロル」のカイル・チャンドラー、「ゼロの未来」のルーカス・ヘッジズ。製作は、「ボーン・アイデンティティー」シリーズの俳優マット・デイモン。

映画専門家レビュー

  • 映画評論家

    篠儀直子

    会話の途中で訪れる「気まずい沈黙」の間を、丁寧に拾っているのがやがて独特の風合いをもたらす。アメリカ映画の伝統を受け継ぎながらも、現代のフランスで撮られている家族劇映画のような感触もあり。主人公が負った傷はひどく痛ましく、重い内容に取り組んだ映画だが、広い意味でのコメディでもある。キャメラの距離の取り方が好ましい。主人公が部屋に飾った3枚の写真に誰が写っているのか、もちろんわれわれには想像がつくのだが、それを決して画面に示そうとしない慎ましさ。

  • 映画評論家

    内藤誠

    故郷に居づらくなった男が主人公で、たとえばカーソン・マッカラーズの小説に出てくるような等身大、かつ説得力のある人間関係が展開。アカデミー脚本賞ながら、ここにはかつてのハリウッド映画にあったアメリカン・ドリームのかけらもない。主演男優賞のケイシー・アフレックの役をマット・デイモンが演じる予定だったそうだが、製作で正解。不機嫌そうなケイシーと甥のルーカス・ヘッジズの微妙なやりとりがいい味を出しているからだ。インサートされる海辺の町の風景が目にしみた。

  • 映画評論家

    平田裕介

    偏屈で人間嫌いの男が故郷の町に戻って、おかしくも切ないさざ波を立てていく。そんな物語かと思い込んだところで明かされる、あまりに壮絶な過去。まさしく彼のフラッシュバックのごとく映し出される〝さまざまな時間と出来事〟が、悲しみを乗り越えてよさそうなものなのに簡単にはいかぬ彼の姿にリアルな説得力を与えると同時に、そうした経験をしたことのない者にも猛烈なシンパシーを抱かせる。死んだように生きている者の所作を見事に体現したケイシーは、オスカー獲得も納得。

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のストーリー

アメリカ・ボストン郊外でアパートの便利屋として働くリー・チャンドラー(ケイシー・アフレック)。ある日、一本の電話で、故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーにいる兄のジョー(カイル・チャンドラー)が倒れたことを知る。リーは車を飛ばして病院に到着するが、ジョーは1時間前に息を引き取っていた。冷たくなった兄の遺体を抱き締めお別れをしたリーは、医師や友人ジョージと共に今後の相談をする。ジョーの16歳の息子で、リーの甥にあたるパトリック(ルーカス・ヘッジズ)にも父親の死を知らせるため、ホッケーの練習をしている彼を迎えに行く。見知った街並みを横目に車を走らせながら、リーの脳裏に仲間や家族と笑い合って過ごした日々や、美しい思い出の数々が浮かび上がる。リーは兄の遺言を聞くため、パトリックを連れて弁護士の元を訪れる。ジョーがパトリックの後見人にリーを指名していたことを知ったリーは絶句する。弁護士は遺言の内容をリーが知らなかったことに驚きつつ、この町に移り住んでほしいと告げる。弁護士の言葉でこの町で過ごした記憶が鮮明によみがえり、リーは過去の悲劇と向き合わなくてはならなくなる。なぜリーはこの町を出ていったのか? なぜ誰にも心を開かずに孤独に生きるのか? リーはこの町で、パトリックと共に新たな一歩を踏み出すことができるのだろうか?

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2016
公開年月日 2017年5月13日
上映時間 137分
配給 ビターズ・エンド=パルコ(ユニバーサル作品)
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
コピーライト (C) 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のみんなのレビュー


映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 6/25

リンダ・カーデリーニ(1975)

カポネ

実話に基づき、伝説のギャング、アル・カポネの最晩年を描いたドラマ。1940年代半ば。長い服役生活を終え、フロリダの大邸宅で家族や友人たちに囲まれ、静かに隠居生活を送るカポネ。だが、そんな彼をFBIはいまだに危険視し、監視を続けていたが……。出演は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のトム・ハーディ、「ハウス・ジャック・ビルト」のマット・ディロン、『ツイン・ピークス The Return』のカイル・マクラクラン。監督・脚本は「クロニクル」のジョシュ・トランク。

ラ・ヨローナ 泣く女

「死霊館」シリーズの生みの親ジェームズ・ワン製作の下、中南米に伝わる怪談を映画化。1970年代のロサンゼルス。不可解な死を遂げた子どもの母親の警告を無視したソーシャルワーカーのアンナは、自分の子どもたちと共に恐ろしい怪現象に遭遇する……。出演は「ハンターキラー 潜航せよ」のリンダ・カデリーニ、「アナベル 死霊館の人形」のトニー・アメンドーラ。
牛原千恵(1966)

ひめゆりの塔(1982)

太平洋戦争末期、全島が戦場と化した沖縄で、ひめゆり部隊と呼ばれ陸軍病院に配属された乙女たちのはかない青春を描く。28年ぶりの再映画化は脚本・水木洋子、監督・今井正と同じコンビ。前作では果たせなかった沖縄現地ロケを行ない、撮影は「裸の大将放浪記」の原一民が担当。

ゆき

天界からやってきた少女ゆきが、弱い百姓と共に戦う姿を描く。斎藤隆介の原作のアニメーションで脚本は宮崎晃、監督は「あにいもうと(1976)」の今井正がそれぞれ担当。

NEW今日命日の映画人 6/25

ラウ・カーリョン(2013)

セブンソード

武侠映画の第一人者ツイ・ハーク監督が、中国、香港、台湾の人気俳優を起用し壮大なスケールで描くアクション巨編。中国を代表する武侠小説の大家、リャン・ユーシェンの『七剣下天山』に基づき、清軍の蛮行を阻止するため立ち上がる7人の剣士の活躍を描く。出演は、香港四天王のレオン・ライ、「HERO」のドニー・イェン、「香港国際警察/NEW POLICE STORY」のチャーリー・ヤン他。

ペディキャブ・ドライバー

40年代のマカオを舞台に、ペディキャブ(自転車で引く人力車)の車夫が、恋に喧嘩に大活躍するアクションもの。監督・製作・主演の3役をこなしたのは「五福星」シリーズなど諸作で知られるサモ・ハン・キンポーで、彼の80年代の活動における集大成というべき一編。脚本は「ハードボイルド 新・男たちの挽歌」のバリー・ウォン(王晶とは別人)と「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のユェン・カイチー、音楽は「誰かがあなたを愛している」のローウェル・ロー(助演も)、美術は「恋する惑星」のウィリアム・チョン。共演は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズのモク・シウチョン(マックス・モク)、「スウォーズマン/女神伝説の章」のファニー・ユン、「ツイン・ドラゴン」のニナ・リー、「山中傅奇」「空山霊雨」のスン・ユエなど。また、サモ・ハンの人脈を反映して、「霊幻導士」シリーズのラム・チェンイン、「酔拳2」のラウ・カーリョンたちがカメオ出演している。別邦題「帰って来たデブゴン 昇龍拳」。