サラエヴォの銃声

さらえぼのじゅうせい DEATH IN SARAJEVO
上映日
2017年3月25日

製作国
フランス ボスニア・ヘルツェゴビナ

上映時間
85分

ジャンル
社会派 ドラマ

ここが見どころ

ベルナール=アンリ・レヴィの戯曲『ホテル・ヨーロッパ』を原案に「鉄くず拾いの物語」のダニス・タノヴィッチ監督が映画化。サラエヴォ事件から100年。記念式典が行われる予定の高級ホテルで一発の銃声が響き、招待客や従業員たちの運命が大きく交錯していく。出演は、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身の女優スネジャナ・ヴィドヴィッチ、「サラエボ、希望の街角」のイズディン・バイロヴィッチ。第66回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)、国際批評家連盟賞受賞。

映画専門家レビュー

  • 映画評論家

    荻野洋一

    連続公開の「汚れたミルク」では世界普遍の問題に敷衍したタノヴィッチ映画がこの新作では再び自画像へと原点返りする。ユーゴ内戦の象徴的な建造物であるサラエヴォのホテルでの有象無象を通じ、現代世界における終止符の打てない報復のスパイラルを打ち出しつつ、黄昏の憂愁もただよわせる。グランドホテル形式という点でE・グールディングやゴダールへの、サラエヴォの火薬という点で「マイエルリンクからサラエヴォへ」のM・オフュルスへのリスペクトが見え隠れする。

  • 映画評論家

    北里宇一郎

    今もなお続くボスニア・ヘルツェゴビナの混乱状況をグランドホテル形式で描いて。経済は行き詰まり、労働者の身分も不安定。女性は生きづらく、ヤクははびこり、地下ヤクザが暗躍する。百年前の暗殺事件は賛否両論、この前の紛争の正否もあやふやなまま。このカオス状態を、目まぐるしいカット・バックの疾走感で、ゴロンと投げ出して。最後の銃弾一発の虚しさ、そして巨大な階段を昇り続けているような男の姿。もうもう監督の苦悩、そのため息が聞こえて。ちと直球すぎの感も。

  • 映画評論家

    中西愛子

    タノヴィッチが「ノー・マンズ・ランド」を発表したのが、01年。15年後に撮った本作は、彼が世界の矛盾や紛争、そこに発する人間の愛憎を最先端で問いかけている映画作家だと再認識させられる。原作戯曲は、ホテルの一室でサラエヴォ事件についての演説を練習する男のモノローグ。映画はホテルを舞台にした群像劇に脚色し、広がりのあるドラマに仕上げている。社会的立場と個としての内面のズレ。その小さな隙間を入り口に、壮大な問題提起をしていく話術が人間臭くかつ知的だ。

「サラエヴォの銃声」のストーリー

2014年6月28日、第一次世界大戦勃発のきっかけとなった皇太子夫妻暗殺、通称サラエヴォ事件から100年。サラエヴォ最高級のホテル“ホテル・ヨーロッパ”では、記念式典が行われることになっていた。そのホテルの屋上では、ジャーナリストが戦争についてインタビューをし、式典に招待されたVIPは演説の練習をしている。さらに賃金未払いをめぐってストライキを企てる従業員たち。そんな混沌とするホテルに一発の銃声が鳴り響き、それぞれの運命が大きく交錯していく……。

「サラエヴォの銃声」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「サラエヴォの銃声」のスペック

基本情報
ジャンル 社会派 ドラマ
製作国 フランス ボスニア・ヘルツェゴビナ
製作年 2016
公開年月日 2017年3月25日
上映時間 85分
配給 ビターズ・エンド
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
公式サイト http://www.bitters.co.jp/tanovic/
コピーライト (C) Margo Cinema, SCCA/pro.ba 2016

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