たかが世界の終わり

たかがせかいのおわり IT'S ONLY THE END OF THE WORLD
上映日
2017年2月11日

製作国
カナダ フランス

上映時間
99分

ジャンル
ドラマ

ここが見どころ

舞台劇『まさに世界の終わり』をグザヴィエ・ドランが映画化し、第69回カンヌ国際映画祭グランプリを獲得したドラマ。若手作家のルイは死期が迫っていることを伝えに12年ぶりに帰郷。久しぶりに家族と顔を合わせるが、やがてそれぞれの胸の内が噴出する。「SAINT LAURENT/サンローラン」のギャスパー・ウリエルをはじめ、ナタリー・バイ、レア・セドゥ、ヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤールといった名だたる俳優が勢ぞろい、家族の心の機微を見せる。第89回アカデミー賞外国語映画賞カナダ代表作品。

映画専門家レビュー

  • 映画評論家

    佐々木敦

    この際だから正直に言うが、この映画はどうしても好きになれない。何もかも観客の好意的な情動におもねったわざとらしさに満ちている。不安定なクローズアップの多用も、フォーカスしたい人物以外を外界に押しやるための、やってはいけない作為に見えてしまう。主人公の苦悩の正体をはっきり語らない黙説法も気に入らない。音楽の使い方も下品だと思う。タイトルの深読みを誘う仰々しさも狙い過ぎ。だがおそらくこれらは全部、観る人によっては長所なのだろう。だから敢えて書いた。

  • 映画評論家

    那須千里

    狭い屋内で繰り広げられる家族関係の息詰まる閉塞感と緊張感を、顔のアップのカットバックと畳みかけるようなテンポの編集で見せる。ドランのライフワークともいえる家族の映画。昨今のフランスを代表する名優たちの顔面の圧は半端じゃない。しかしある爆弾を回避しながら展開する会話劇の応酬には逃げ場がなく、それがテーマを体現する手法として機能すればするほど、映画としてのダイナミズムは失われる。タランティーノがいかに会話劇の名手であるかを逆説的に考える。

  • 映画評論家

    山口剛

    都会で作家として成功した主人公が故郷に帰る。ゲイである。彼の帰郷で母、兄、兄嫁、妹の中でくすぶっていた葛藤、愛憎が露わになる。奇矯で歪んでみえる家族の一人一人を描き分けていく脚本、特に科白が良い。戯曲を原作としているが、完全にドランのものになっている。G・ウリエル、V・カッセル、ナタリー・バイなど芸達者な役者たちの表情を追うカメラが家族間の緊張を着実に拾う。ドランが一貫して描いてきた家族のテーマだ。彼の映画は今後何処へ向かうのか興味深い。

「たかが世界の終わり」のストーリー

12年ぶりに故郷に帰ってきた34歳の作家ルイ(ギャスパー・ウリエル)。それは、死期が迫っていることを家族に伝えるためだった。母(ナタリー・バイ)はルイの好きな料理を用意し、妹のシュザンヌ(レア・セドゥ)はいつもより着飾り、そわそわしながら彼の帰りを待っていた。そんな二人とは対照的に、兄のアントワーヌ(ヴァンサン・カッセル)は彼をそっけなく迎える。アントワーヌの妻カトリーヌ(マリオン・コティヤール)は、ルイとは初対面だった。ぎこちない会話が続く中、ルイはデザートの頃には打ち明けようと決意。しかしアントワーヌの激しい言葉を皮切りに、それぞれの胸の内にあった感情が噴出する。

「たかが世界の終わり」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「たかが世界の終わり」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 カナダ フランス
製作年 2016
公開年月日 2017年2月11日
上映時間 99分
配給 ギャガ(提供 ピクチャーズデプト=ギャガ=ポニーキャニオン=WOWOW=鈍牛倶楽部)
レイティング PG-12
公式サイト http://gaga.ne.jp/sekainoowari-xdolan/
コピーライト (C) Shayne Laverdière, Sons of Manual

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