- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
高校の競技かるた部を舞台にした末次由紀の同名コミックを、二部作で実写映画化した前編。出演は「海街diary」の広瀬すず、「映画 ビリギャル」の野村周平、「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」の真剣佑。監督は、「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の小泉徳宏。
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映画専門家レビュー
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映画評論家
上島春彦
競技かるたというのは誰でも知っているがやったことはない、というゲームの典型だろう。最大のクライマックス、全国大会は後篇だとして(冒頭描写がそういう感じ)、こちらはそこへ向かう前段階としてとりあえず文句なし。でも星はそっちにとっておく。過去のズルがトラウマとなって、以来ここ一番でのつきに見放された少年という細部も良い。主人公の少女はそういう葛藤とは基本的に無縁だが対戦相手のサド少年が「ソロモンの偽証」の不良で、この俳優の存在感がギャグっぽくていいぞ。
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映画評論家
北川れい子
部活を描いた映画には「シコふんじゃった。」「ウォーターボーイズ」「ロボコン」など、良質な娯楽作品がいくつもあり、部活の種目はさまざまでも、始めヘナチョコ、途中で迷走、さいごは本気でぶつかってと、その結果はどうあれ、やることはやったという達成感があった。が本作、まだ前篇ではあるが、どうも競技かるたの百人一首をからめた幼なじみ同士の三角関係がメインのようで、これまでの部活映画とは方向が違う。部員集めのくだりや練習、競技も形式的演出が目立ち、こんなもん?
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映画評論家
モルモット吉田
人気漫画原作の前後篇ものなので期待していなかったが小泉徳宏が初めて脚本も兼ねたことも幸いしたようで過去作にないリズムと語り口が心地良い青春映画の佳作になっている。ハイテンション演技を血肉化させた広瀬が屈託のない表情で廊下を突進する姿など実に魅力的。カルタ取りの画は工夫が少なくやや単調で、広瀬の研ぎ澄まされた聴力がクライマックスまで放置されているのも不満。能力が使えなくなっていた設定が欲しいところだが前篇だけでも成立する構成と演出の配分は見事。
「ちはやふる 上の句」のストーリー
幼なじみの千早(広瀬すず)・太一(野村周平)・新(真剣佑)の3人は、いつも競技かるたで遊んでいたが、小学校卒業を境に離れ離れになってしまう。千早は一人になっても、競技かるたを教えてくれた新に「強くなったな」と言われたいという純粋な想いで、競技かるたを続けていた。千早は高校生になると、再会した太一とともに競技かるた部を作り、全国大会を目指す。全国大会に行けば新に会えるかもしれないという千早の気持ちを知りながらも、太一はかるた部の一員となる。3人と瑞沢高校かるた部の夏が始まる……。
「ちはやふる 上の句」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2016年3月19日 |
上映時間 | 111分 |
製作会社 | 2016映画「ちはやふる」製作委員会(2016映画「ちはやふる」製作委員会:日本テレビ放送網=東宝=講談社=ROBOT=読売テレビ放送=電通=ジェイアール東日本企画=KDDI=GYAO=STV=MMT=SDT=CTV=HTV=FBS=FBC)(企画・製作幹事 日本テレビ放送網/制作プロダクション ROBOT) |
配給 | 東宝 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | http://chihayafuru-movie.com/ |
コピーライト | (C) 2016 映画「ちはやふる」製作委員会 (C) 末次由紀/講談社 |
「ちはやふる 上の句」の多彩なBlu-ray/DVD
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/26
- ポール・ニューマン(1925)
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ミーアキャット
「ディープ・ブルー」「アース」の制作陣による動物ドキュメンタリー。カラハリ砂漠を舞台に、野生のミーアキャットの成長を追う。監督は、ディスカバリー・チャンネルやアニマル・プラネットの番組製作を経て、本作が長編映画初監督となるジェームズ・ハニーボーン。ナレーションは名優ポール・ニューマン。 -
マイ・シネマトグラファー
2度のアカデミー撮影賞を受賞したハスケル・ウェクスラー。彼の実子のマーク・ウェクスラーが、父の伝説と向き合い真の姿を見出そうとして撮ったドキュメンタリー。ジョージ・ルーカス、マイケル・ダグラス、ジュリア・ロバーツ、などの俳優、監督のインタビューを通して伝説のシネマトグラファーの真実を明らかにする。
NEW今日命日の映画人 1/26
- エイブ・ヴィゴーダ(2016)
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アンダーワールド(1996)
自分と父親を陥れた真犯人を見つけるため、正体不明の謎の男に接近する青年のパラノイアックな復讐劇を描いた異色サスペンス。本作の後「マッド・ドッグス」(日本では98年1月公開)で監督デビューも果たしたヴェテラン俳優ラリー・ビショップ(本作で助演も)の脚本を、「スター・ウォーズ」(美術監督としてアカデミー装飾部門最優秀賞を受賞)、『The Sender』(日本未公開、監督作)のロジャー・クリスチャンの監督で映画化。美術はアキ・カウリスマキ監督作品(「ラ・ヴィ・ド・ボエーム」ほか)でも知られるジョン・エブデン。出演は「ネオン・バイブル」のデニス・レアリー、「アンカーウーマン」のジョー・モントーニャ、「フューネラル」のアナベラ・シオラ、「ゴッドファーザー」のアベ・ヴィゴダ、「シリアル・ママ」のトレイシー・ローズほか。 -
シュガー・ヒル
ニューヨーク・ハーレムの暗黒街で、ドラッグ売買のトップにのし上がった2人の兄弟の葛藤を軸に展開する、愛と暴力に彩られたブラック・ムービー。監督はキューバ出身で、カンヌ国際映画祭で上映された「クロスオーバー・ドリーム」やテレビ映画「心臓が凍る瞬間」(日本では劇場公開)などの作品があるレオン・イチャソ。脚本はバリー・マイケル・クーパー。製作は「ラブ・クライム 官能の罠」のルディ・ラングレイスと、グレゴリー・ブラウン。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ザ・コミットメンツ」のアーミヤン・バーンスタインとトム・ローゼンバーグ、マーク・エイブラハムズの共同。撮影は「ディープ・カバー」「カリフォルニア(1993)」のボージャン・バゼリ。音楽はテレンス・ブランチャードで、ジャズ、ファンク、ソウル、ラップ、ヒップホップ、ブラック・コンテンポラリー、アフリカン・ミュージックからゴスペルに至るまで、さまざまなブラック・ミュージックの挿入曲が全編に流れる。美術は「再会の時」のマイケル・ヘルミー、主人公兄弟の人物造形や作品世界の上でも重要な要素を占める衣装は、「ディック・トレイシー」のエドゥアルド・カストロで、ヴェルサーチ、ヨージ・ヤマモトなどのスーツが使用されている。主演は「ニュー・ジャック・シティ」「デモリションマン」「ドロップ・ゾーン」など出演作が相次ぐウェズリー・スナイプスと、「ストリーマーズ 若き兵士たちの物語」『ファイブ・ハートビーツ』(V)のマイケル・ライト。「クロウ 飛翔伝説」のアーニー・ハドソン、「ビバリーヒルズ・コップ3」のテレサ・ランドルらが共演。