岸辺の旅

きしべのたび
上映日
2015年10月1日

製作国
日本 フランス

上映時間
128分

ジャンル
ファンタジー ドラマ
  • 手に汗握る
  • 感動的な
  • 怖い
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  • 可愛い
  • 笑える
  • 重厚感のある
  • かっこいい
  • ほのぼのとした
  • セクシーな
  • スカッとする
  • 親子で楽しめそう
  • 考えさせられる
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ここが見どころ

「トウキョウソナタ」で第61回カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞を受賞した黒沢清監督が、湯本香樹実が2010年に発表した同名小説を映画化。3年前に失踪し死んだ夫と彼を見送ることができなかった妻が、彼の最期の時間を辿りながら彼岸と此岸の間を行く旅を描いた本作は、第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門監督賞を獲得した。脚本には「海炭市叙景」の宇治田隆史も参加している。主演は「悪人」で第34回モントリオール世界映画祭最優秀女優賞を受賞した深津絵里と、「私の男」で第36回モスクワ国際映画祭最優秀男優賞を受賞した浅野忠信。ほか「フラガール」の蒼井優、バレエ・ダンサーの首藤康之、「カンゾー先生」の柄本明らが出演。

映画専門家レビュー

  • 映画評論家

    上野昴志

    小松政夫が消えたあとの廃墟の佇まいに引き込まれると、中華料理店の宴会場に置かれたピアノの封印を、瑞希(深津絵里)が不用意に開いたことから起こる出来事には、わけもなく胸が熱くなり、夫と関係のあった女(蒼井優)に、妻である自身の優位を示そうとした瑞希が、相手の余裕の笑みで返り討ちにあうのに思わずニヤリとしてしまう……。黒沢清でなければ、こんな映画は撮れないと思うと同時に、生きている者の背後に常にいる死者を忘れさせようとする現在への辛辣な批評を感じる。

  • 映画評論家

    千浦僚

    過去作を見渡しても最も広い観客層に観られそうな黒沢清監督作品。氏が8ミリ映画製作期から持つ、映画的であろうとすることの模索が続けられつつ、物語的な主題というか感情の主旋律というか、全篇に流れるものに感情移入可能な優しさがあり、それらが無理なく融けあう。しかし幽霊についての映画、という設定が根本にあり、その演出において監督得意のムーブ連打。それがまたいつになく物語る感あり。その上に日常描写、さらにまた非日常的表現。観るミルフィーユ的見応え。

  • 映画評論家

    八幡薫

    死んだ夫と、彼が死後お世話になった家々を巡る旅に出る妻。二人は、成仏しきれぬ霊を見送る役目を負うようになる。最初に訪れる新聞配達員・島影を演じた小松政夫の寂しげな笑顔がいい。窓外から捉えた夫婦と島影の束の間の団欒、丁寧に切り取ったチラシの花の壁紙が、横たわる島影を鮮やかに取り囲む、棺を思わせる寝台――忘れ得ぬ場面が多々あり。彼岸と此岸の、紙一重のあわいをなぞる物語。時折、薄皮が破れるように穴が開き、現実が見え隠れする。その不思議な手触りが新鮮だ。

みんなのレビュー

「岸辺の旅」のストーリー

3年前に夫・優介(浅野忠信)が失踪してしまってから喪失感を抱えていた瑞希(深津絵里)は、ようやくまたピアノ講師の仕事ができるようになった。そんな中突如優介が帰宅し、自分は死んだと告げる。優介に誘われるまま旅に出た瑞希は、初老の新聞配達員、小さな食堂を営む夫婦、山深くにある農園に住む家族といった3年の間に優介がお世話になった人々を夫と一緒に訪ねていく。空白の時を巡るように優介と一緒に過ごしながら彼が感じたことを同じように感じるとともに、見たことのない優介の一面も知っていく瑞希。二人は改めて互いへの愛を感じていくが、告別のときが近づいていた。

「岸辺の旅」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「岸辺の旅」のスペック

基本情報
ジャンル ファンタジー ドラマ
製作国 日本 フランス
製作年 2015
公開年月日 2015年10月1日
上映時間 128分
製作会社 「岸辺の旅」製作委員会
配給 ショウゲート
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
音量 5.1ch
公式サイト http://kishibenotabi.com/
コピーライト (C)「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS

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