- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
アルゼンチンで国内年間ランキング1位を獲得したオムニバス形式のブラック・コメディ。製作は、「オール・アバウト・マイ・マザー」のペドロ・アルモドバル。出演は、「瞳の奥の秘密」のリカルド・ダリン。第87回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。
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映画専門家レビュー
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映画評論家
内藤誠
ラテンの血が騒ぐ6本の短篇が並び、日本人にも思い当たる感情の噴出があって、飽きない。貧富の格差、公務員の杓子定規な応対、人間関係の無神経さ、闇の取り引き、いずれも耐えている者にとっては、いつブチ切れるかが見せ場だけれど、演出のタイミングがいいので、快感を生む。スカトロジーも含めて、ブラック・ユーモアが過激なので、啞然としながらも、ここまでやるかと笑ってしまう。各短篇の幕の引き方もサンタオラヤの音楽とマッチして巧く、こういう試みは今後とも有効だ。
「人生スイッチ」のストーリー
「スイッチ1 :おかえし」モデルの女が仕事で指定された飛行機に乗ると、隣の席の男が彼女の元カレを知っていた。さらに乗客全員が彼と関わりがあることが判明、しかもみんな彼にひどい仕打ちをしていた。そしてCAの一言に機内は凍りつく……。「スイッチ2:おもてなし」レストランで働くウェイトレス。ある日、父親を自殺に追いやり、母親を誘惑した高利貸しの男が来店する。恨みが再燃した彼女は、同僚が提案した殺鼠剤入りの料理を出すが、男はそれを食べても平気だ。そこへ男の息子がやってきて意外な行動に出る……。「スイッチ3:エンスト」山に囲まれた一本道を新車で走り抜ける男。追い越しを邪魔するボロ車を抜き去り、捨て台詞を吐く。ところがパンクしてしまい、タイヤを取り換えていると、さっきのボロ車が追いついてくる。運転手に新車をボコボコにされた男は、とんでもない逆襲に出る……。「スイッチ4:ヒーローになるために」ビルを爆破する職人の男の車が、駐車禁止区域でもないのにレッカー移動されていた。翌日、陸運局の窓口で訴えを無視され大暴れすると、その姿がハデに報道され会社を解雇される。さらに妻には離婚を言い渡され、職探しで停めていた車を再びレッカー移動されると、男はある計画を思いつく……。「スイッチ5:愚息」裕福な男の息子が人を轢いてしまう。男は顧問弁護士に相談し、使用人に50万ドルで身代わりになってもらう。しかし検察官にばれ、100万ドルで買収する。弁護士、使用人、検察官がさらに金やマンションを要求してきて、男は息子に自首しろとキレる。男と金の亡者たちの交渉は……。「スイッチ6:HAPPY WEDDING」結婚式の最中に、花婿が招待した同僚が浮気相手だと気付いた花嫁。泣きながら屋上に出た彼女は、休憩していたシェフとコトに及ぶ。そこに花婿が来るが、開き直った花嫁は「全財産はぎ取ってやる!」と恫喝して会場へ。彼女は浮気相手に復讐を果たすが、式の終わりにはまさかの結末が……。
「人生スイッチ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | アルゼンチン スペイン |
製作年 | 2014 |
公開年月日 | 2015年7月25日 |
上映時間 | 122分 |
製作会社 | Corner Producciones, El Deseo, Instituto Nacional de Cine y Artes Audiovisuales (INCAA) |
配給 | ギャガ |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://jinseiswitch.gaga.ne.jp/ |
コピーライト | (C)2014Kramer&Simon Films/El Deseo |
「人生スイッチ」の多彩なBlu-ray/DVD
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/27
- 小山明子(1935)
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インターミッション
取り壊しが決まった名画座・銀座シネパトスを舞台に、映画の休憩時間に交わされる会話劇によるブラックコメディ。本作のために、映画を愛する豪華キャスト、スタッフが集結した。出演は、「透光の樹」の秋吉久美子、「ヒミズ」の染谷将太、「まあだだよ」の香川京子ほか。監督は、本作が劇場用映画初監督となる樋口尚文。スクリーンサイズはシーンによりシネスコ、ビスタ、スタンダードと変化。 -
テレビに挑戦した男・牛山純一
テレビ草創期から活躍した名プロデューサー、牛山純一の生涯を関係者インタビューで振り返り、テレビが抱える問題を問いかけるドキュメンタリー。「エドワード・サイード OUT OF PLACE」の監督、佐藤真が10年越しの企画を実現した。証言者として、大島渚夫人で女優の小山明子(「日本の夜と霧」)などが登場。 - 上白石萌音(1998)
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トロールズ ミュージック★パワー
「ボス・ベイビー」のドリームワークスが贈る、音楽好きな妖精の世界を舞台にした3Dアニメ。トロールズが暮らすポップ村の女王ポピーのもとに、ロック村の女王バーブから手紙が届く。この世界に別の仲間がいることを知ったポピーたちは胸を躍らせるが……。声の出演は、「ピッチパーフェクト」シリーズのアナ・ケンドリック、「女と男の観覧車」のジャスティン・ティンバーレイク。 -
楽園(2019)
吉田修一の『犯罪小説集』を「64 ロクヨン」の瀬々敬久が映画化。ある地方都市で起きた幼女失踪事件をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士と紡は、それぞれの不遇に共感し合う。だが事件から12年後、再び同じY字路で少女が姿を消し、事態は急変する。出演は、「怒り」の綾野剛、「十二人の死にたい子どもたち」の杉咲花、「64 ロクヨン」の佐藤浩市、「居眠り磐音」の柄本明、「チワワちゃん」の村上虹郎。
NEW今日命日の映画人 1/27
- 永井一郎(2014)
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機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)/episode 7 虹の彼方に
「人類資金」などで知られる作家、福井晴敏が『機動戦士ガンダム』の世界観を背景に執筆したSF小説を映像化したアニメーションシリーズ完結編。地球連邦政府転覆の可能性を秘めた“ラプラスの箱”を巡る戦いが決着を迎える。声の出演は『ピンポン THE ANIMATION』の内山昂輝、『機動戦士ガンダム』の池田秀一。 -
ルパン三世 カリオストロの城 デジタルリマスター版
1979年公開の「ルパン三世」劇場用映画の第2作、宮崎駿監督の劇場初監督作の「ルパン三世 カリオストロの城」を最新技術で映像、音声を修復したデジタルリマスター版を劇場公開。「4D版」2019年11月8日(金)劇場公開。