百日紅 Miss HOKUSAI

さるすべりみすほくさい
上映日
2015年5月9日

製作国
日本

上映時間
90分

ジャンル
時代劇

ここが見どころ

江戸風俗研究家でもある漫画家、杉浦日向子の『百日紅』を「カラフル」(10)の原恵一監督がアニメーション映画化。葛飾北斎の娘、お栄を主人公に、江戸の街に生きる人々の姿を、四季の風景を交えて描く。声の出演は『ごちそうさん』の杏。制作は「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」のProduction I.G。

映画専門家レビュー

  • 映画評論家

    上島春彦

    今回の「駆込み女」とキャラが一人かぶってる、見てのお楽しみ。台詞の「馬琴」も入れれば二人か。挿話の絞り込み方が巧み。いわば主人公の妹を巡る情愛を縦糸、数話の怪談を横糸に緊張感が持続する。妹の異変に気づいて駆け出す主人公を捉える演出が、カメラの長回し風なのも実に面白い。原監督、実写映画をやった経験が活かされたのか。橋や川が明らかに大き過ぎるのは意図的なもの。江戸浮世絵の風景画にはこういう感覚も確かにある。次は「百物語」を是非アニメにしてください。

  • 映画評論家

    北川れい子

    作風も内容も全く異なるが、私的には高畑勲「かぐや姫の物語」と共にずっと身近に置きたい傑作アニメである。むろん人物もそのエピソードも絵の構図も、杉浦日向子の原作世界のままなのだが、人物や余白に色がつき、更に詳細に描き込まれた江戸風俗や風景の中を動き出すと、もう江戸世界に没入、どの人物も、どのエピソードも命が通って、愛おしい。主人公のお栄が原作よりも眉が太目で目がパッチリしているのもずっと存在感を増し、杏の声もピッタリ。遊び心と情感と、まさに江戸の粋!!

  • 映画評論家

    モルモット吉田

    その時代に生きる人にとっては当たり前の日常と暮らしを過度に美化した時代劇には閉口する。その点、本作は汚部屋で生活のためにエロ画像を描く娘を主人公に浮世絵師の芸術譚でも人情譚でもなく、乾いた日常描写に徹したのが良い。盲目の妹に雪を音で聞かせる場面、妹の病状を母と反語で語リ合う場面の繊細な演出に感動するが、主人公が男娼を買いに行くくだりも違和感なく並立するのは〈生活〉を丹念に描いているからだ。絵が現実を侵食するアニメならではの圧倒的な表現にも感嘆。

「百日紅 Miss HOKUSAI」のストーリー

活気溢れる江戸の街。両国橋の夏の昼日向をまっすぐ歩いてくる意志の強そうな女、お栄(声:杏)は23歳の浮世絵師。移りゆく四季と共に、父であり師匠の葛飾北斎(声:松重豊)や仲間たちと浮世絵を描いて暮らす日々。そして、今日もまた浮世の街を歩いてゆく……。

「百日紅 Miss HOKUSAI」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「百日紅 Miss HOKUSAI」のスペック

基本情報
ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 2015
公開年月日 2015年5月9日
上映時間 90分
製作会社 「百日紅」製作委員会(プロダクション・アイジー=バンダイビジュアル=テレビ東京=トランス・コスモス=プロダクション・グッドブック=朝日新聞社=アサツー ディ・ケイ=東京テアトル=OLM=サンライズ)(制作  Production I.G)
配給 東京テアトル
レイティング 一般映画
カラー/サイズ カラー/ビスタ
公式サイト http://sarusuberi-movie.com/index.html
コピーライト (C)2014-2015 杉浦日向子・MS.HS/「百日紅」製作委員会

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