大自然の闘争 驚異の昆虫世界

だいしぜんのとうそうきょういのこんちゅうせかい
上映日
1972年6月3日

製作国
アメリカ

ジャンル
ドラマ

ここが見どころ

人類が生まれる以前からすでに生存を始め、あらゆる悪環境、悪条件に耐え、それに順応しつつ他の生物との生存競争に勝ち抜いてきた昆虫の世界にスポットをあて、その驚くべき秀れた機能を発揮しつつ、たくましい生命力を維持して生存を続ける、昆虫の生態をみつめる。製作・監督はワロン・グリーン、脚本はデイヴィッド・セルツァー、撮影はケン・ミドルハム、ヘルムート・バース、ワロン・グリーン、音楽はラロ・シフリンが各々担当。

「大自然の闘争 驚異の昆虫世界」のストーリー

われわれ人類は、今から60万年ないし80万年前、いわゆる第1氷期の前後に生息していたといわれる猿人から発達したもので、4、50万年前の第2氷期から第4氷期にかけて生息していたネアンデルタール人から、やがてわれわれの同類であるホモ・サピエンスが現われたといわれている。だが昆虫は人類よりも3億年前から生存し、その恐るべき生命力を発揮して強力な存在となり、その勢力範囲をしだいに拡げていった。そして新しい世紀を迎える年に、昆虫は、その自らの形態と機能を環境に応じて徐々に変え、進化していった。/昆虫の世界で、人類と同じように集団生活を営んでいる最も統制のとれた強大なアリの社会をみてみよう。たくさんの種類の中でも、とくに「収穫アリ」と称する集団は、干ばつ期に備え、植物の種子などを収穫してそれを貯蔵する。続いて、卵から幼虫を経て、成虫に育てられていく過程と、食物をめぐって彼らを襲撃してくる赤アリとの凄惨な死闘が映しだされる。/カリフォルニア理工科大学のコンピューターセンターにおいて、ヘルストロム博士は、知能をもたない昆虫も大自然が工夫した生きているコンピューターを持っていると説き、ハキリアリの女王を中心にして、その子孫繁栄のため営々として働く実態を映す。このアリは高層建築のようなアリ塚を築いているが彼らの大敵は太陽光線で、乾燥期にアリ塚がくずれることがある。映画は、くずれ落ちたアリ塚をハキリアリたちが慌てて補修する姿と、彼らの弱みにつけこんで大挙して襲ってくる黒アリの白兵戦を映す。/旧約聖書にもでてくる、陽の光も見えなくなる位の大群で襲来するバッタは、集団となって移動するが、1つの集団が400マイルに及ぶことがある。彼らは1日に8000トンの穀物を平らげ、その量は1週間に、100万の人を1年間養える食料を食いつくす勘定になる。バッタやイナゴの害に対して、戦後、飛行機などを大々的に使用してDDTやその他の農薬を散布する手段をとっている。だが次第に昆虫は、あらゆる農薬に対する抵抗力を備え、再び勢いを盛り返して逆襲してくるようになった。映画は、農薬によって鳥や動物が死ぬばかりではなく、汚染された飲料水や食料が人類の生命をも脅かすに至ったことを報告する。/カゲロウの卵は、河や池の底で1年を過ごし、翌年の夏のひと日、孵化して成虫となり、空高くとび立つ。その数は無数で、飛び立つさまはさながら細雪が逆に空へ舞いあがっていくように見える。カゲロウは孵化して成虫になってから18時間後にそのはかない生命を終える。月光に照らされたカゲロウのオスとメスが、乱舞したのち、恋をとげ、やがて河や池に落ちていくのだ。/アフリカなど熱帯に生息するシアフと呼ばれる移動性のどう猛なアリは盲目ではあるが、彼らの行手を阻むものは誰もいない。火の中、水の中をも恐れず仲間の死体をのり越えながら、しゃにむにエサを求めて進んでいく。軍隊アリに守られてつき進む彼らの列は1マイルを越えることがある。いかなる猛獣といえども、彼らの列を発見すると逃げる。彼らの行動圏は数マイルに及び、生きているトカゲやカメレオンや蛇に襲いかかるばかりでなく、もっと大きな動物にも執拗に追いすがる。/今から2億2000万年から7000万年にわたる中世代に、地球をわがもの顔に振舞った飛竜、恐竜など様々の怪獣たちは滅びたが、彼らはどんな過失を犯したのであろうか。彼らもまた人類のように自分の力を過大視したため、彼らより強力な敵を侮っていたのであろうか、それはわからない。わかっているのは、彼らが適者生存という鉄則の前に屈服しなければならなかったことだ。しからば今後生き残るために「選ばれたもの」は一体何ものか。果たして人類だろうか。それもわからないが時間が解決してくれる。「選ばれたもの」は他の多くの生物が死に絶えるのをじっと見守っていたように、われわれ人類の滅亡をもも待っているのではないだろうか。

「大自然の闘争 驚異の昆虫世界」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「大自然の闘争 驚異の昆虫世界」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1971
公開年月日 1972年6月3日
製作会社 デビッド・L・ウォルバー・プロ作品
配給 20世紀フォックス
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ

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映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 12/7

香川照之(1965)

99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE

2016年、2018年に放送された人気ドラマの劇場版。99.9%逆転不可能と言われる事件で無罪を勝ち取ってきた型破りな弁護士・深山のもとに、15年前の天華村毒物ワイン事件に関する依頼が舞い込む。その事件には、謎の弁護士・南雲が関わっていた。出演は、「ナラタージュ」の松本潤、「七つの会議」の香川照之、「妖怪大戦争 ガーディアンズ」の杉咲花。監督は、「仮面病棟」の木村ひさし。

バケモン

17年に渡って落語家・笑福亭鶴瓶に密着、その素顔に迫ったドキュメンタリー。コロナ禍でテレビ番組の収録が中止になった2020年、鶴瓶は1時間を超える上方落語の最高傑作『らくだ』をひっさげ、全国ツアーを開始。そこから覗く芸人・鶴瓶の生き様とは。ナレーションを担当したのは、「七つの会議」の香川照之。鶴瓶と交流の深いテレビ番組の構成演出家・山根真吾が演出・構成・撮影・編集を担当。
ニコラス・ホルト(1989)

モンタナの目撃者

アカデミー賞受賞女優アンジェリーナ・ジョリーの『ソルト』以来11年ぶりのアクション映画。アンジーが人間には太刀打ちできない「大自然の脅威」と凄腕の「暗殺者」に行く手を阻まれながらも、少年を守るために戦う森林消防隊員ハンナを演じる。監督・脚本は「ボーダーライン」(2015)で初脚本を務め、監督デビュー作「ウインド・リバー」(2017)で第70回カンヌ国際映画祭ある視点部門監督賞を受賞したテイラー・シェリダン。「木を切り、火をおこす方法から教わった」と語るアンジェリーナ・ジョリーは、森林消防隊員のハンナを演じることは大自然でのサバイバルの連続だったと語る。過去に壮絶な事件を”目撃”したことで心に大きなトラウマを抱える森林消防隊員のハンナは、暗殺者による父の死を間近で“目撃”し、父が守り抜いた“秘密”のために暗殺者に追われる少年コナーとタッグを組む。背後に迫る凄腕の暗殺者、目前に立ちはだかる広大なモンタナの大自然に燃え盛る巨大な炎―2つの脅威に行く手を阻まれる極限状態で、少年を守り戦うサバイバルサスペンス。

トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング

かつてミック・ジャガーが「太陽の果てに青春を」で、故ヒース・レジャーが「ケリー・ザ・ギャング」で演じたオーストラリアの伝説の義賊ネッド・ケリーの生涯を、「1917 命をかけた伝令」のジョージ・マッケイ主演で描くパンク精神あふれる反逆ムービー。豪アカデミー賞12部門のうち主要3部門で受賞、カルト・ムービーの巨匠ジョン・ウォーターズ監督が“2020映画ベスト10”に選出。1855年にアイルランド移民の長男として生まれたネッド・ケリーは窃盗や強盗を繰り返した無法者だが、現代でもオーストラリアに「ケリーのように勇敢に(as game as Ned Kelly)」という表現があるほど英雄として人気が高い。本作ではそんなネッド・ケリーを、悲惨な境遇から抜け出そうと苦悩し、怒り闘うひとりの若者として捉えたピーター・ケアリーのブッカー賞(イギリス最高の文学賞)受賞小説を原作に映画化。腐敗した権力に屈することを拒否し、兄弟や仲間たちと“ケリー・ギャング”を結成、国中にその名を轟かす反逆者となったネッドの姿を壮絶に描き出している。母親がネッドを売り渡すブッシュレンジャー(盗賊)のハリー・パワーにラッセル・クロウ、ネッドに屈折した想いを寄せ執拗に追い詰める警官のフィッツパトリックにニコラス・ホルト、ネッドの家族に横暴を尽くすオニール巡査部長にチャーリー・ハナムと豪華キャストが結集。「アサシン クリード」でハリウッドに進出したジャスティン・カーゼル監督が新たな伝説を誕生させた。

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