ここが見どころ
「エロチック艦隊」「スピードウェイ」と同じくウィリアム・ヘインズの主演映画でバイロン・モーガン、アルフレッド・ブロックがストーリーを組み立て執筆した撮影台本を基に「愛の太鼓」「女の秘密」のフレッド・ニブロが監督し、「鉄路の王者」「スピードウェイ」のヘンリー・シャープが撮影した。主演者を助けて「侠盗ヴァレンタイン」「キートンの結婚狂」のリーラ・ハイアムス、「有頂天代」「スポーツ王国」のクリフ・エドワーズ、「スポーツ王国」のポリー・モーラン、フランシス・ブッシュマン・ジュニア・チャールズ・ミドルトンその他が顔を出している。
今すぐ見る
みんなのレビュー
「世界の与太者」のレビューを書く
「世界の与太者」のストーリー
アメリカ西部のある町に見せ物がかかった時、客引きのウィンディーはいかさまをやって牧童達から大金を巻き上げたが、たちまち看破されて返金を迫られた。がその時には既に踊り子のローザに拐帯された後であった。彼は危うく牧童のためリンチに処せられようとし、だが労役を服せしめた方が得だと考えた牧童達はウィンディーを牧場へ連れて行った。彼はここで馬糞掃除から、床掃除、あるいは皿洗いなど色々雑役にこき使われた。牧場はバックとモリーの兄弟が経営しているのであったが、モリーはウィンディーの不良性は帯びているが善良さのひそんでいる性格を愛した。そして部下の残酷な仕打ちを見るたびに同情して世話をしてやった。しかし兄のバックは彼が図々しくモリーの傍に寄り添っていくのを不愉快に思ってたびたび彼をおどかすが効き目がなかった。モリーを恋しているスティーヴという牧童はウィンディーの行動がしゃくにさわってたまらないがどうすることも出来なかった。だがある日、舞踏会が催された時、ウィンディーがバックの言いつけに背いてモリーと躍っているのを良い口実にバックを焚きつけて殴ってしまった。手出しをしないで彼らのなすがままにしていたウィンディーもスティーヴがモリーに求婚している様をみては寂しかった。彼は断然牧場から去ろうと決心した。ところが翌日その旨をモリーに話していた時彼女は突然毒蛇に噛まれた。驚いたウィンディーはさっそく自動車に彼女をのせ砂漠を越えた原住民集落の医師のもとへ駆けつけた。そんなことは知らないバックは、てっきりウィンディーが妹を誘拐したものと早合点し追跡のものを差し向けたが、帰宅した妹から話をきいてウィンディーが彼女の命の親であることを知った。帰途烈風のためモリーと離れ離れになったウィンディーは砂漠中で牧童達に会った。そして誤解している牧童達から射撃をうけたが見に覚えのないウィンディーは飛びかかって来たスティーヴを秘めた腕力に組み伏せてしまった。やがて牧場にたどり着くと共にいっさいの疑いも晴れ、モリーと相抱いて喜ぶことが出来たのであった。
「世界の与太者」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1930 |
製作会社 | M.G.M 映画 |
配給 | MGM支社 |
レイティング |
「世界の与太者」のみんなのレビュー
「世界の与太者」のレビューを書く映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/24
- アーネスト・ボーグナイン(1917)
-
サム・ペキンパー 情熱と美学
「荒野のガンマン」「ワイルドバンチ」などの徹底したバイオレンス描写から『血まみれのサム』との異名を持ち、1984年に他界したサム・ペキンパー監督の生涯に迫るドキュメンタリー作品。独特な編集手法を用い新たな表現を求め後進に多大な影響を与えた一方、妥協を許さないその姿勢により商業主義のスタジオやプロデューサーらとの衝突を多く招いた彼の人物像を、家族やペキンパー作品の常連だったL・Q・ジョーンズをはじめとした関係者たちの証言から浮かび上がらせる。監督はサム・ペキンパーの伝記ともいえる書籍『PASSION & POETRY SAM PECKINPAH IN PICTURES』を著した映画史家・映画製作者のマイク・シーゲル。 -
RED レッド
静かな引退生活を送る元CIAの男が昔の仲間たちと共に巨大な陰謀に立ち向かう姿を描くアクション。監督は「きみがぼくを見つけた日」のロベルト・シュヴェンケ。出演は「コップ・アウト 刑事(でか)した奴ら」のブルース・ウィリス、「インビクタス 負けざる者たち」のモーガン・フリーマン、「メッセージ そして、愛が残る」のジョン・マルコヴィッチなど。
NEW今日命日の映画人 1/24
- 青木富夫(2004)
-
幕末太陽傳 デジタル修復版
明治維新間近の幕末の品川を舞台に、無一文ながら大尽遊びを繰り広げて居座る男を描いた川島雄三監督の代表作。日活創立100周年を記念してのデジタル修復版。脚本は田中啓一、今村昌平、川島監督。撮影は高村倉太郎。出演はフランキー堺、南田洋子、石原裕次郎ほか。2011年10月にニューヨーク映画祭でワールドプレミア上映された。 -
犬と歩けば チロリとタムラ
住む所を失った青年と捨て犬が、トレーナーとセラピー・ドッグとして再生、人々の心を癒すようになっていく姿を描いたドラマ。監督は「刑事まつり/忘れられぬ刑事たち」の篠崎誠。自身による原作を基に、「のんきな姉さん」の七里圭が脚色。撮影監督に「青春デンデケデケデケ」の萩田憲治、撮影に「シンデレラ・エクスタシー 黒い瞳の誘惑」の米田実がそれぞれあたっている。主演は「明日があるさ THE MOVIE」の田中直樹。