ここが見どころ
サーカスを舞台にしたミュージカル。大興行師ビリー・ローズが製作したブロードウェイのヒパドーム劇場のヒット作を映画化したものである。「バスター・キートン物語」のシドニー・シェルダンの脚本を「上流社会」のチャールズ・ウォルターズが監督し、「西部開拓史」のウィリアム・ダニエルスが撮影した。音楽は舞台と同様、作曲リチャード・ロジャース、作詞ロレンツ・ハートのチームで、地の音楽は「錨を上げて」のジョージ・ストール。製作は「ボーイハント(1961)」のジョー・パスターナクとドリス・デイの夫マーティン・メルチャーである。出演者は「ミンクの手ざわり」のドリス・デイ、「脱走」のスティーブン・ボイド、コメディアンのジミー・デューラント、TVや「チャップリンの殺人狂時代」のマーサ・レイ、「ガールハント」のディーン・ジャガー、象のシドニーなど。
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「ジャンボ」のストーリー
巨象ジャンボの芸を売り物のワンダー・サーカスがやって来た。おやじのポップ(ジミー・デューラント)の娘キティ(ドリス・デイ)は一座の看板スターだ。いよいよサーカスが始まった。が、登場するはずの綱渡り師が姿を見せない。皆が狼狽しはじめた時、突然黒装束の男が現れて見事な離れ業を演じた。前夜入団を断られた若者サム・ローリンズ(スティーブン・ボイド)だ。その夜、借金取りが現れたポップらは大弱り。がジャンボの働きで彼らは逃げ去った。それっとばかりにサーカスは引っ越しだ。14年来のポップのガールフレンド、ルル(マーサ・レイ)はキティたちをいたわった。町から町への旅暮らしでサムとキティは相思相愛になったが、サムはこの愛情に踏みきれずにいた。というのは彼こそワンダー・サーカスを潰そうとしている張本人で、人気者ジャンボの獲得を狙うノーブル・サーカスの団長ノーブル(ディーン・ジャガー)の息子だったのだ。大雷雨の後の静かな夜、彼の胸の中で恋の歓喜にひたるキティに、サムの心は決まり、父の野心と手を切るために父の元へ急いだ。行き違いにノーブルがワンダー・サーカスに乗り込み、買い集めた借金証文をポップにつきつけ返済を迫った。ノーブルの口からサムの正体を聞いたキティの怒りは大きかった。ワンダー・サーカスは四散し、ジャンボは連れ去られた。ポップ、キティ、ルルらのショウ旅行が続いていたある日、彼らの前にジャンボを連れたサムが現れ、非を詫びた。ワンダー・サーカスは忽ちよみがえり、ジャンボを入れてスター五人のショウは、行く先々で割れるような喝采を浴びるのだった。
「ジャンボ」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ミュージカル |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1962 |
公開年月日 | 1962年12月21日 |
製作会社 | M・G・M映画 |
配給 | MGM |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/25
- 森田芳光(1950)
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の・ようなもの のようなもの
2011年に急逝した「家族ゲーム」「それから」の森田芳光監督の劇場デビュー作「の・ようなもの」の35年後を描く青春ドラマ。生真面目で冴えない落語家が、落語を捨てのんびりと暮らす兄弟子と出会い、自分らしく生きる楽しさを知っていく。監督は長年、森田組を助監督として支え続けた杉山泰一。出演は「僕達急行 A列車で行こう」の松山ケンイチ、ピエール瀧、「間宮兄弟」の北川景子、塚地武雅、佐々木蔵之介、「の・ようなもの」の伊藤克信、尾藤イサオ、でんでん、「メイン・テーマ」の野村宏伸、「椿三十郎(2007)」の鈴木亮平、「家族ゲーム」の宮川一朗太、「39 刑法第三十九条」の鈴木京香。 -
僕達急行 A列車で行こう
「うさぎドロップ」の松山ケンイチと「ワイルド7」の瑛太が鉄道マニアに扮し、恋に仕事に奮闘する姿を描いたコメディ。九州ロケを敢行し、合計20路線80モデルにもおよぶ車両の登場が鉄道映画らしいこだわり。共演は「パレード」の貫地谷しほり、「ALWAYS 三丁目の夕日'64」のピエール瀧。森田芳光監督の遺作。
NEW今日命日の映画人 1/25
- 円谷英二(1970)
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ゴジラ 60周年記念 デジタルリマスター版
日本怪獣特撮映画の金字塔“ゴジラ”。その第1作目の公開から60年をむかえ、初回上映状態を再現することを目標に7ヵ月かけて制作されたデジタルリマスター版。4Kスキャンされたデータを元に、ソフトウェアおよび手作業による1コマ1コマのごみ取り処理がなされた。また音声も違和感が生じないよう細心の注意が払われたノイズ除去が行われている。監督は本多猪四郎。特技監督は円谷英二。出演は宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬ほか。 -
ネオ・ウルトラQ 特別上映 part.II
1966年に放送された伝説のテレビドラマ『ウルトラQ』。その後の「ウルトラマンシリーズ」の礎となった作品。2013年、円谷プロダクション×WOWOWの共同製作による“セカンドシーズン”として全12話のまったく新しいドラマシリーズ『ネオ・ウルトラQ』が最新鋭4Kカメラを導入し、石井岳龍、中井庸友、入江悠、田口清隆ら4人の気鋭のクリエイターたちにより制作された。WOWOWでの放映に続き、2013年より順次、劇場公開される。 TV放映された全12話の内3話に加え、モノクロ作品であったオリジナルの『ウルトラQ』をハリウッドのデジタル技術でHDリマスター&カラー化した『総天然色ウルトラQ』から、選んだ一話を加えた計4話構成で上映。