砂漠の流れ者
さばくのながれもの The Ballad of Cable Hogue- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
古き良き西部で、時代に取り残されていく人間のおかしさと哀れさの中に、西部男の執念に満ちた復讐譚を折り込んだ作品。製作総指揮に「ワイルドバンチ」のフィル・フェルドマン、同じく製作・監督サム・ペキンパーのコンビ、共同製作ウィリアム・ファラーラ、脚本ジョン・クロフォード、エドモンド・ペニー、撮影も「ワイルドバンチ」のルシエン・バラード、音楽ジェリー・ゴールドスミス、美術リロイ・コールマン、編集フランク・サンティロ。出演は「トラ・トラ・トラ!」のジェイソン・ロバーズ、「追いつめて殺せ」のステラ・スティーヴンス、「フィクサー」のデイヴィッド・ワーナー、「ワイルドバンチ」のストロザー・マーティン、L・Q・ジョーンズ、スリム・ピケンズなど。1991年2月よりのリバイバル時に邦題を「ケーブル・ホーグのバラード~砂漠の流れ者~」に改題し公開。
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「砂漠の流れ者」のストーリー
灼熱の砂漠の真ん中で探鉱試掘稼業のケーブル・ホーグ(ジェイソン・ロバーズ)は仲間のタガート(L・Q・ジョーンズ)とボーエン(ストロザー・マーティン)にライフルとロバと食糧を奪われた。手持ちの水が3人分しかなかったからだ。ケーブルは、彼らの墓にツバを吐く日がくるまで、石にかじりついても生き抜くと誓い、4日4晩歩き続けて、砂を掘り、水を探し当てた。そこは駅馬車の通る道から40ヤードとは離れていなかった。やがて通りかかた駅馬車の御者ベン(スリム・ピケンズ)が若干の食糧を与え、同乗をすすめたが、彼は断った。こうして、ケーブルの砂漠生活は始まった。鳥や獣もいて、なかなか快適な住みごこちだが、水を求めてくるタチの悪い連中と争うこともあった。そんな頃、自称“説教師”と名乗る男ジョシュア(デイヴィッド・ワーナー)が現れ、この給水所の所有権の請求を正式にやっておけと奨めた。そこで彼は町の登記所に行き、金を借りて登記した。その町でグラマーな娼婦ヒルディ(ステラ・スティーヴンス)と知り合い、泉に作った休憩所の調理をまかせるくらい意気投合したのだが、ほどなくヒルディは砂漠暮らしに退屈し、“サンフランシスコで待ってるわ”と発っていった。彼には復讐の大仕事が残っていた。やがてチャンスは到来した。2人が駅馬車でやってきたのだ。しかし彼はすぐに仇討ちせず、むしろ泉のお蔭でいかに金を儲けたかを自慢し、昔の恨みは忘れたと言った。儲けた金は泉に隠してあるとほのめかしながらである。翌日彼らは戻ってきた。隠し場所に入り込んだのを見はからって、ケーブルはガラガラ蛇をほうり込んだ。恐怖のあまり彼らは泣き叫んで許しを乞い、ケーブルは2人を裸にして砂漠へ追いやり復讐の快感に酔った。しかし、そんなことで引き下がらぬ彼らがやってきて、撃ち合いになったとき、馬のない馬車--自動車が飛び込んできた。未開の西部に生きるケーブルはビックリ。しかも、自動車から出てきたのはヒルディだった。彼女はシスコで大金持ちの老人と結婚し、老人が死んだので、いまや百万長者の未亡人。ニューオリンズで新生活のためケーブルを迎えにきたのだった。復讐をやめ、恋と金を手にしたケーブルは有頂天。しかし、幸運は永くは続かぬもの。田舎モノだから、あっという間に自動車にひかれて死んでしまった。葬式のお祈りは無論、親友のジョシュアが引き受けたのであった。
「砂漠の流れ者」のスペック
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 3/1
- ハビエル・バルデム(1969)
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誰もがそれを知っている
「別離」「セールスマン」のアスガー・ファルハディ監督が、ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムを主演に迎えたサスペンス。スペインの故郷で久々に再会したラウラの家族と幼なじみ。しかし、結婚式で起きた娘の失踪をきっかけに、家族の秘密と嘘が綻び始める。共演は「しあわせな人生の選択」のリカルド・ダリン、「マジカル・ガール」のバルバラ・レニー。撮影監督は「エル・スール」「ボルベール 帰郷」のホセ・ルイス・アルカイネ。 -
パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊
ジョニー・デップ主演の大ヒットシリーズ第5弾。海の死神サラザールが魔の三角地帯から解き放たれ、ジャック・スパロウへの復讐を目論む。それを阻止するためジャックは、“ポセイドンの槍”を手に入れようと、新たな仲間と大海原へ繰り出してゆく……。共演は「007 スカイフォール」のハビエル・バルデム、「キング・オブ・エジプト」のブレントン・スウェイツ、「メイズ・ランナー」のカヤ・スコデラリオ。メガホンを取ったのは、「コン・ティキ」のヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリ。
NEW今日命日の映画人 3/1
- ダニエル・フォン・バーゲン(2015)
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ユニバーサル・ソルジャー ザ・リターン
死んだ兵士を戦闘マシーンとして蘇生させるプロジェクト“ユニバーサル・ソルジャー”で甦った男の戦いを描くSFアクション。1992年に公開された「ユニバーサル・ソルジャー」の続編。監督はミック・ロジャース。主演は前作に引き続きジャン=クロード・ヴァン・ダム。 -
ポストマン(1997)
荒廃した近未来のアメリカを舞台に、人々に希望をもたらす郵便配達人(ポストマン)の姿を描いたアクション・ロマン大作。監督・主演は「ウォーターワールド」「ティン・カップ」のケヴィン・コスナーで、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」に次ぐ7年ぶりの監督第2作。脚本はデイヴィッド・ブリンの同名小説(邦訳・ハヤカワ文庫)を基に、エリック・ロスと「ライアー」のブライアン・ヘルゲランドの共同。製作はコスナーと彼のパートナーのジム・ウィルソン、「ロング・キス・グッドナイト」のスティーヴ・ティッシュ。撮影は「モアイの謎」のスティーヴ・ウィンダン。音楽は「ファーザーズ・デイ」のジェームズ・ニュートン・ハワード。美術は「ワイアット・アープ」のアイダ・ランダム。編集は「ウォーターワールド」のピーター・ボイル。共演は「追いつめられて」でコスナーと共演した「コピーキャット」のウィル・パットン、英国の舞台女優で本作がデビューとなるオリヴィア・ウィリアムス、「ラブ・ジョーンズ」のラレンツ・テイト、「スネーク・アイズ」「パンサー」のジェームズ・ルッソのほか、ロック・ミュージシャンのトム・ペティが特別出演。