ここが見どころ
「西部戦線異常なし」に出演して名声を得た舞台名優ジョン・レイ氏主演の第1回作品で、「ストリート・ガール」「グレイト・ガッポ」のベティー・カンプソン嬢と「ストリート・ガール」「焼き餅騒動絹の靴下」のジョン・ハロン氏が相手役を勤め「職業婦人」「曠野の志士」の監督をしたキング・バゴット氏、「摩天楼の巨人」のクロード・アリスター氏、「夢の港」のエドモンド・ブリーズ氏、「某重大事件」のウィルバー・マック氏等が助演している。原作はジーン・タウン氏が筆をとり並びに撮影台本を書いたもので、監督には「娘喜べ水兵上陸」「スキナーの昇給」のウィリアム・ジェームズ・クラフト氏が当った。キャメラは「ブロードウェイ(1929)」「ノアの箱船」と同じくハル・モーア氏が担任である。
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「盛り場の大蜘蛛」のストーリー
ナイト・クラブ「エル・ドラドォ」を経営するモートン・ブラドレイはニューヨーク暗黒街切っての大親分として飛ぶ鳥も落す勢力をもった男だった。従ってその性質も豪胆で人の生命を奪うことなどは朝飯前の仕事であり、多くの悪漢どもからは尊敬されると同時に恐れられていたが、その反面彼はその凶悪の王者に似ない情愛をも持っている男であった。モートンの唯一の敵というのは、マクナップの主宰するタイムス紙で、マクナップはこのモートンを紙上で時々皮肉に攻撃した。そしてなお未だ世間に知られていないモートンの内輪話をさぐり出そうという目的から若い探訪記者のジェイ・グラントを遠くサンフランシスコから呼びよせた。ジェイはナイト・クラブの「エル・ドラドォ」へ単身出かけたが、そこで彼は踊り子コニイの美しさに惹きつけられた。都なれないジェイの態度を見て興味を感じたモートンは珍しい所を方々引張り回してやる。最後にモートンはジェイを自分の家へ連れて来てポーカーをやった。ジェイは負けた。そして数のよく分からないジェイは1万2000ドルの負けをしたのに1週10ドルの割合で返済するとモートンに言った。この稚気がすっかり気に入ったモートンはジェイを探訪記者とは知らずに家へ同居させた。ジェイは踊り子のコニイに自分の愛を語った。コニイも彼を嫌ってはいなかった。2人の仲の良いのを見たモートンは初め面白くない気持ちでいたが、その反対する気持ちもだんだん薄らいでいくのであった。ところがモートンがジェイを連れて同じ悪党仲間のボルトンの所へ賭博に行った時、ジェイは新聞社の徽章を落しその素性が判ってしまった。何も知らずにいただけにモートンの怒りは大きかった。欺かれたと気づいた彼は子分のフランシスと「エル・ドラドォ」の前で会ってジェイを亡き者にせんと相談をした。この時、突如勝負のことから仲違いとなったボルトンの一味が現われて2人に弾丸の雨を浴びせた。モートンは重傷を負って病院に収容された。ジェイとコニイは病床にある彼を見舞った。ジェイに対する怒りも解けたモートンはジェイにそれとなく自分の身の上を話したのであった。ジェイは新聞種が取れたので喜んだ。そしてコニイの止めるのも聞かず彼は新聞社に帰ってモートンの物語を書こうとした。だがジェイがペンをとり上げた時モートン死去の報は伝えられた。ジェイは流石に亡き人の過去を暴くのを断念し自ら職を辞してしまった。かくてコニイと会ったジェイは恩人の冥福を祈りつつ新しい未来の首途に立ったのであった。
「盛り場の大蜘蛛」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1930 |
製作会社 | ユニヴァーサル映画 |
配給 | 大日本ユニヴァーサル社輸入 |
レイティング |
「盛り場の大蜘蛛」のみんなのレビュー
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今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 3/7
- チャン・ドンゴン(1972)
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王宮の夜鬼
「スウィンダラーズ」のヒョンビン×「V.I.P. 修羅の獣たち」のチャン・ドンゴン共演によるアクション史劇。朝鮮時代、謎の疫病が蔓延して生じた夜鬼の群れと戦う王子イ・チョン。一方、国王の側近キム・ジャジュンは夜鬼を利用して国を掌握しようと企んでいた。「リアル」のチョ・ウジン、「アシュラ」のチョン・マンシクが脇を固め、「コンフィデンシャル/共助」のキム・ソンフンがメガホンをとる。 -
七年の夜
特集『のむコレ2018』にて上映。 - 長谷川博己(1977)
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サムライマラソン
「超高速!参勤交代」の脚本家・土橋章宏による小説『幕末まらそん侍』を豪華スタッフ・キャストで映画化。幕末。迫る外国の脅威に備え、安中藩主・板倉勝明は藩士を鍛えるため、十五里の山道を走る大会を開催。そんななか、藩士不在の城に刺客が送り込まれる。出演は「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の佐藤健、「恋は雨上がりのように」の小松菜奈、「怒り」の森山未來、「きみの鳥はうたえる」の染谷将太、「来る」の青木崇高、「レオン」の竹中直人、「淵に立つ」の筒井真理子、「止められるか、俺たちを」の門脇麦、「海を駆ける」の阿部純子、「リングサイド・ストーリー」の奈緒、「覚悟はいいかそこの女子。」の中川大志、「ワンダーウーマン」のダニー・ヒューストン、「パンク侍、斬られて候」の豊川悦司、「シン・ゴジラ」の長谷川博己。監督は「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」のバーナード・ローズ。企画・プロデュースは「ラストエンペラー」のジェレミー・トーマスと「おくりびと」の中沢敏明。脚本は「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の斉藤ひろし、バーナード・ローズ、「喰女 クイメ」の山岸きくみ。音楽を「めぐりあう時間たち」のフィリップ・グラス、衣装デザインを「乱」のワダエミが担当。 -
半世界
「エルネスト」の阪本順治が、地方都市を舞台に39歳の男3人の友情物語を綴る人間ドラマ。紘は妻子とともに、父から受け継いだ山中の炭焼き窯で製炭をして暮らしている。ある日、中学からの旧友で、自衛隊員として海外派遣されていた瑛介が町に帰ってくる。出演は、「クソ野郎と美しき世界」の稲垣吾郎、「シン・ゴジラ」の長谷川博己、「きらきら眼鏡」の池脇千鶴、「泣き虫しょったんの奇跡」の渋川清彦。
NEW今日命日の映画人 3/7
- スタンリー・キューブリック(1999)
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恐怖と欲望
「非情の罠」以前に製作されたスタンリー・キューブリックの劇場デビュー作。自主制作映画であり、わずかなキャスト&スタッフ、低予算で製作されたにもかかわらず、公開時は批評家などからは好評だったのだ。しかし、キューブリック本人が本作を「アマチュアの仕事」と、プリントをすべて買占め封印してしまったため、長らく劇場で上映する機会がなかった。2013年5月3日よりオーディトリウム渋谷ほかにて、日本初公開された。 -
アイズ ワイド シャット
ある夫婦の愛と性をめぐる心の相克を冷徹に映し出したシリアス・ドラマ。監督・製作は「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」などの巨匠スタンリー・キューブリックで、88年の「フルメタル・ジャケット」以来11年ぶりとなる本作完成直後死去し、本作が遺作となった。脚本は19世紀末の文豪アーサー・シュニッツラーの『Tarumnovelle』を原典にキューブリックとフレデリック・ラフェエルが執筆。製作総指揮はキューブリック作品の常連であるジャン・ハーラン。撮影(クレジットはライティング・キャメラマン)はラリー・スミス。音楽は英国で活動するジョスリン・プーク。美術はレスリー・トムキンズとロイ・ウォーカー。編集はナイジェル・ゴルト。衣裳はマリット・アレン。出演は実生活でも夫婦であるトム・クルーズ(「ザ・エージェント」)とニコール・キッドマン(「プラクティカル・マジック」)、監督でもある「夫たち、妻たち」のシドニー・ポラック、「ツイスター」のトッド・フィールド、「日曜日のピュ」のマリー・リチャードソン、「ディープ・インパクト」のリーリー・ソビエスキー、「恋のレディ&レディ?・」のヴィネッサ・ショーほか。、 - 小川真司(2015)
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宇宙戦艦ヤマト2199 第七章 そして艦は行く
TVアニメ『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク全26話の第23話から第26話を再編集した劇場版最終章。イスカンダルに到達し、地球へ帰還するヤマトの旅程を描く。総監督は、「トワノクオン」シリーズの出渕裕。声の出演は、「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」シリーズの菅生隆之、「ねらわれた学園」の小野大輔。 -
宇宙戦艦ヤマト2199 第六章 到達!大マゼラン
SFアニメーション『宇宙戦艦ヤマト』をリメイクした全26話のシリーズを劇場公開。第六章ではガミラス艦隊との決戦を経て、大マゼラン銀河に辿り着くまでの第19話から第22話を上映する。声の出演は『獣電戦隊キョウリュウジャー』の菅生隆之、『進撃の巨人』の小野大輔、「DRAGON BALL Z 神と神」の山寺宏一。