最後のインディアン

さいごのいんでぃあん
上映日
1971年5月20日

製作国
アメリカ

ジャンル
西部劇

ここが見どころ

西部劇のパターンの中で、いつも白人の引き立て役であり、また悲劇の主人公として滅びゆく民族の悲哀だが描かれてきたインディアンを、ひたすら人間的な側面からとらえ、不屈の闘志にみちた彼らの行動力を、奇想天外な事件の連続で、喜劇味たっぷりに描いた作品。製作ジェリー・アドラー、監督はアメリカを初めて題材に取ったキャロル・リード、脚本をクレア・ハフェイカー、撮影はフレッド・コーネカンプ、、音楽はマーヴィン・ハムリッシュがそれぞれ担当。演奏はケニー・ロジャース&ザ・ファースト・エディションである。出演は「サンタ・ビットリアの秘密」「ナバロンの要塞」のアンソニー・クイン、「ナイスガイ・ニューヨーク」のトニー・ビル、「リオ・ブラボー」「西部開拓史」のクロード・エイキンズ、「アンネの日記」「陽のあたる場所」のシェリー・ウィンタース。他にヴィクター・ジョリー、ヴィクター・フレンチ、ロドルフォ・アコスタ、ジョン・ウォー・イーグルなど。テクニカラー、パナビジョン。1970年作品。

「最後のインディアン」のストーリー

アメリカ南西部のインディアン保留地で、管理者たちのいちばんの頭痛の種はフラッピング・イーグル(アンソニー・クイン)である。大男のインディアンで、気位高く、たえず絶望感や虚無感に打ちひしがれている部族の連中を勇気づけている。このフラップの仲間はジャーナリスト志望の若いイレブン・スノーフレイク(トニー・ビル)、樫の木の扉のような頑丈な体格のロボ・ジャクソン(クロード・エイキンズ)、法律やインディアン協約について専門家顔負けの“傷ついた熊”ことミスター・スミス(ヴィクター・ジョリー)たちである。彼らに対立するのが白人との混血で、フラップを腹の底から憎んでいるタフな警部ラファーティ(ヴィクター・フレンチ)、“広場”の経営者ミスター・ストアキーパー(ロドルフォ・アコスタ)、多くの犬を飼っている老いたインディアンのシルビー・バック・プレティスーン(ペドロ・レガス)などである。インディアンの1人の病気の娘に、意地悪くあたる道路工事の監督官マイク・ライオンズ(ドン・コリア)に腹を立てたフラップは、マイクと大喧嘩となる。さらに血みどろの殴り合いを続け、ラファーティ警部の仲裁で仲直りすると、不思議に、それ以後2人は無二の喧嘩友達となった。ある日、インディアンの窮状を社会に訴えるために奔走するミスター・スミスが、1884年協約の条文中に、放置されてあるものはすべてインディアンの所有に帰属すると書かれている事実を発見する。さっそくフラップは走る列車の機関車だけを切り離し、まんまと貨車を保留地内に引き込み、これを放置された物件と見なして、積み込んであった動物たちは全部自分たちに帰属すると宣言して、新聞屋たちが騒ぎ出すように画策した。この計画は見事に当たりラファーティは大いに怒った。腹立ちまぎれにラファーティたちは、プレティスーンの犬たちを殺してしまい、ショックでプレティスーンはあっけなく死んでしまった。激怒したフラップは、ラファーティを半殺しの目に合わせ、愛馬“水爆”を駆って山の中へ逃げ込んだ。追跡する警察のヘリコプターを、フラップは得意の投げ縄で、それを地上に引っ張り落とすという荒業までやってのけた後、逃走しながら考えた。史上最大最後のインディアン蜂起は今だと--。1853年の協約によると「保留地内に住んでいるインディアンや家畜を白人が理由もなく殺した場合は、人間が日の出から正午までに歩くことのできるだけの広さの土地をインディアンに返すべし」とある。ラファーティが勝手気ままに犬を殺したのだから、インディアンたちはフェニックス市を含む広大な土地を手に入れることができるのだ。フラップは、インディアンのデモ隊の代表としてフェニックスの市役所にのりこみ、市長代理に面会し、「われわれはあんたたちの立ち退き要求したりしない。今まで通り事務所や住居を使用してもよろしい。あんたたちがわれわれの土地や家をむりやり没収したときのようなことは絶対しないから安心したまえ」と宣言した。しかし、“水爆”にまたがって、白人たちに平等の権利を訴えるフラップは、突然、銃声とともに倒れた。ラファーティの仕業であった。インディアン最後の戦士は倒れたが、フラップの遺志をついで立ち上がったイレブン・スノーフレイクたちは、平等の権利を獲得するため怒りをこめて闘い続けるのだった。(ワーナー配給*1時間46分)

「最後のインディアン」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「最後のインディアン」のスペック

基本情報
ジャンル 西部劇
製作国 アメリカ
製作年 1970
公開年月日 1971年5月20日
製作会社 ジェリー・アドラー・プロ作品
配給 ワーナー
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ

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映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

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ブレッキン・メイヤー(1974)

少年マイロの火星冒険記 3D

「Disney’sクリスマス・キャロル」のロバート・ゼメキスが製作、「タイムマシン」のサイモン・ウェルズ監督とのタッグで贈る3Dアニメーション。火星人に誘拐された母親を救うために、少年マイロが様々な冒険を繰り広げる。声の出演は「ミニミニ大作戦」のセス・グリーン、「ファンボーイズ」のダン・フォグラー。

ガーフィールド2

世界中で愛されている人気者のネコ、ガーフィールドが活躍するコメディ・ドラマの第2弾。ガーフィールドの声にはビル・マーレイ、そのお人好しの飼い主ジョン・アーバックルをブレッキン・メイヤーが演じる。監督は「スポンジ・ボブ/スクエアパンツ」のティム・ヒル。
窪塚洋介(1979)

ファーストラヴ(2021)

島本理生による第159回直木賞受賞作を「十二人の死にたい子どもたち」の堤幸彦監督が北川景子主演で映画化。女子大生・聖山環菜が父親殺しの容疑で逮捕された。事件を取材する公認心理師・真壁由紀は、義理の弟で弁護士の庵野迦葉とともに面会を重ねるが……。共演は「水曜日が消えた」の中村倫也、「記憶屋 あなたを忘れない」の芳根京子、「最初の晩餐」の窪塚洋介。

みをつくし料理帖

「天と地と」など数々の作品をプロデュース・監督してきた角川春樹が、髙田郁の人気時代小説を映画化。大坂を襲った大洪水により幼くして両親を亡くし幼馴染と離れ離れになってしまった澪は、蕎麦処つる家の店主・種市に料理の才を見出され料理人として働く。苦難を乗り越え料理人として成長していく澪を「酔うと化け物になる父がつらい」の松本穂香が、幼馴染の野江を「ハルカの陶」の奈緒が演じる。また、1980年代の角川映画を彩り角川三人娘といわれた女優陣のうち薬師丸ひろ子、渡辺典子が特別出演。角川春樹は本作を生涯最後の監督作品と位置付けている。