荒野に生きる

こうやにいきる
上映日
1972年7月1日

製作国
アメリカ

ジャンル
ドラマ

ここが見どころ

未開時代のアメリカ北西部を舞台に、瀕死の身を荒野に置き去りにされた男の生命力と復讐を描く。製作はサンフォード・ハワード、監督はリチャード・C・サラフィアン、1823年に実際にあった「アリカラ事件」をもとにジャック・デ・ウィットが脚本を執筆した。撮影はゲリー・フィッシャー、音楽はジョニー・ハリス、編集はジョフリー・フットが各々担当。出演はリチャード・ハリス、ジョン・ヒューストン、ジョン・ビンドン、ベン・カラザース、ジェームズ・ドゥーハンなど。

「荒野に生きる」のストーリー

白人たちの侵略によって荒らされる以前のアメリカ北西部。広漠たる荒野を2台の四輪馬車に積まれて奇妙な形のリバーボートが進んでくる。1本マストに帆を張ったこの船は、陸地を行くときは馬車を引く18頭のラバに動力をまかせ、川を行くときは風をはらんだ帆に動力をまかせるという水陸両用で、キャプテン・へンリー(ジョン・ヒューストン)に率いられた一団を案内するのはザック・バス(リチャード・ハリス)だ。彼は幼くして孤児となり、親代わりのへンリーによって育てられた。この辺一帯はリッカー族インディアンの居住地域で、一行は少しでも多く高価な獲物を持って逃げだそうと考えていたが、背後にはリッカー族が近づいていた。その頃ザックは鹿を捕えるため森の中に入り込んだが、7フィートもある大熊に襲われ、瀕死の重傷を負った。ヘンリーは進行が遅れることを恐れ、ザックを間に合わせの墓場に聖書と共に投げ込んで立ち去った。迫りくる死への恐怖におびえながらも、体を動かすことすらできず、やがて彼は意識を失っていった。生死の境をさまよいながら、ザックはまだ夢見ていた。幼い頃からの聖書に対する憎悪、樺の木の鞭で打たれた学校時代、グレイスとのロマン、結婚、出産……。ようやく意識を取り戻した彼は、ザリガニや虫を手当たり次第食べることで、かろうじて命をつないだ。一方、ザックのいないリバーボートの一団は道に迷い、背後からはリッカー族が足音もなく近づいていた。その頃ザックの傷は急速に癒え、自然のリズムに順応できる人間になっていた。そして妻の死をいたむ気持ち、その死の後ですげなく捨て去った子供への哀惜の思いが、今になって彼の胸を激しく刺した。ヘンリーに復讐するために出発する時がきた。ヘンリーの一団は大陸を二分するロッキー山脈の峠でリッカー族に追いつかれ、壊滅に近い状態に追い込まれていた。戦いのすぐ近くまできていたザックも捕えられたが、ザックの顔の深い傷を見た彼らは全てを察し、「まず、お前から好きなだけ復讐するがいい」といった。しかし、ザックは、彼らの惨めな姿を見たとたん復讐心が消え、静かにその場を去った。ザックの胸のうちを読みとったリッカー族も、へンリーたちの虐殺をあきらめた。1人荒野を歩くザックは、捨てた我が子を1日も早く探しださなければと、そればかりを考え続けていた。

「荒野に生きる」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「荒野に生きる」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1971
公開年月日 1972年7月1日
製作会社 サンフォード・ハワード=リンブリッジ作品
配給 ワーナー
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ

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映画専門家レビュー

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ダン・バトラー(1954)

山猫は眠らない2 狙撃手の掟

「プラトーン」「メジャーリーグ」のトム・ベレンジャーが伝説のスナイパー、トーマス・ベケットを演じる「山猫は眠らない」の続篇。監督はシャープで重厚なアクションシーンには定評のあるクレイグ・R・バクスレー。製作総指揮は「カットスロート・ハイウェイ」「ヴァンパイア・ハンター」監督としても知られているJ・S・カードネ。また製作のキャロル・コッテンブルックは公私共にカードネのパートナーである。もう一人の製作者は「トゥルー・ブルー」「D.N.A」のスコット・アイビンダー。前作に引き続き音楽を担当するのが「沈黙の戦艦」「D.N.A」のゲイリー・チャン。脚本はハリウッドの新鋭ライターチームのロン・ミタ&ジム・マックレインで、アクション大作「S.W.A.T」でも共同脚本を手掛けている。

ザ・ファン

人気野球選手への過剰な思い入れのあまり、次々と異常な行動を重ねていく男の犯罪を描いたサイコ・スリラー。売れっ子サスペンス作家、ピーター・エイブラハムズ初の映画化で、彼の同名長編小説(邦訳・早川書房)を、米NBCの人気TVドラマシリース『チアーズ』のフォフ・サットンが脚色。監督には「クリムゾン・タイド」のトニー・スコットがあたり、撮影のダリウス・ウォルスキー、音楽のハンス・ジマーも同作に続いての参加。製作は「フォレスト・ガンプ 一期一会」のウェンディ・ファイナーマン、エグゼクティヴ・プロデューサーはビル・アンガー、ジェームズ・W・スコッチドポール、バリー・M・オズボーンの共同。美術はアイダ・ランダム、編集はクリスチャン・ワグナーとクレール・シンプソンの共同。服装の変化が犯人の心理の移り変わりを表しているという衣裳デザインは、「カジノ」に続いてデ・ニーロの衣裳を担当するリタ・ライアックと、ダニエル・オルランディ。また、連続出場の世界記録を達成した大リーガーのカル・リプケン・ジュニアがテクニカル・アドバイザーを務めたほか、95年までフィリーズで活躍したジョン・クラックが5番打者役で出場しているのをはじめ、プロ選手が多数出演しているのも話題に。主演は「カジノ」「ヒート」のロバート・デ・ニーロと「マネートレイン」のウェズリー・スナイプス。共演は「ボーイズ・ライフ」に続いてデ・ニーロと共演となるエレン・バーキン、「3人のエンジェル」のジョン・レグイザモ、「ユージュアル・サスペクツ」のベニチオ・デル・トロほか。
ニック・チョン(1964)

インビジブル・スパイ

潜入捜査を描く香港のTVドラマ『使徒行者』のスピンオフシリーズ第2弾。警部チェンと警視イップは、世界中の警察にスパイを送り込むテロ組織を追うジャーナリストを保護。捜査に乗り出したところ、警視ジェンが潜入捜査官だったチェンを疑い捜査権を奪う。『使徒行者』スピンオフシリーズ第1弾である「ダブル・サスペクト 疑惑の潜入捜査官」から続きジャズ・ブーン監督のもと、ルイス・クー、ニック・チョン、フランシス・ンらが集う。「インファナル・アフェア」シリーズを手がけたアンドリュー・ラウ監督がプロデューサーを、「ゴールデン・ジョブ」のチン・ガーロウがアクション監督を務めた。特集『未体験ゾーンの映画たち2021』にて上映。

ハード・ナイト

「ダイ・ハード2」のレニー・ハーリン監督が放つバイオレンス・アクション。クリスマス・イブの香港。謎の武装グループが遺体検死中の監察医を襲撃。外部と遮断された密閉空間の中、不可解な要求を突きつけられた監察医たちは、危険な心理戦を仕掛けていくが……。出演は「激戦 ハート・オブ・ファイト」のニック・チョン、『霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~』のヤン・ズー、「若葉のころ」のリッチー・レン。特集企画『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映。