候補者ビル・マッケイ

こうほしゃびるまっけい
上映日
1976年11月20日

製作国
アメリカ

ジャンル
ドラマ

ここが見どころ

アメリカの上院議員選を舞台に、選挙のメカニズムに組み込まれ、操り人形と化していく若者の姿を描く。製作はウォルター・コブレンツ、監督は「ブラック・エース」のマイケル・リッチー、脚本はジェレミー・ラーナー、撮影はジョン・コーティー、音楽はジョン・ルベンスタイン、衣裳デザインはパトリシア・ノリスが各々担当。出演はロバート・レッドフォード、ピーター・ボイル、ドン・ポーター、アレン・ガーフィールド、カレン・カールソン、クイン・レデガー、モーガン・アプトン、メルヴィン・ダグラス、マイケル・ラーナーなど。

「候補者ビル・マッケイ」のストーリー

カリフォルニア州の上院議員選は、共和党のジャーモン(ドン・ポーター)が現職議員の強みを発揮していたが、民主党は、若くて有能な弁護士ビル・マッケイ(ロバート・レッドフォード)に白羽の矢を立てた。ビルは妻ナンシー(カレン・カールソン)と幸福な生活を送り、加えて父のジョン(メルヴィン・ダグラス)は民主党の長老で、カリフォルニアの州知事をつとめたこともある。党では、ビルの選挙参謀にルーカス(ピーター・ボイル)を選びプロジェクト・チームを編成した。プロデューサー格のクライン(アレン・ガーフィールド)、マスコミ担当のヘンダーソン(モーガン・アプトン)、進行係のジェンキン(クイン・レデガー)、演説作者のコーリス(マイケル・ラーナー)……いずれも選挙にかけては、名うてのプロである。「選挙に勝つために必要なのは、政見ではなく、有権者にどうしたらいい印象を与えるかにつきる」と言うルーカスに、ビルは批判的だった。しかし、南カリフォルニアの山林で山火事が起きて、かけつけたビルとジャーモンが鉢合わせした時、ジャーモンは報道陣に、当地方を災害地区に指定すること、ジャーモン自然保護法案を提出することなどを、誇らしげに宣言した。どんな高邁な理想も、現職議員がちらつかせる公約の前では影が薄いことを、ビルは痛感するのだった。また、父の古い体質がいやで意識的に無関係であろうとしたビルも、父の有形無形の影響力を無視するわけにはいかず、協力を頼むのだった。世論調査の予想得票率は、ジャーモン54パーセント、ビル39パーセント、浮動票7パーセントと発表され、ビルは、この数字なら逆転の可能性があると思った。やがて、ビルは自分と無関係な人格が、第三者の手でつくり出され、一人歩きしはじめたのを感じた。ジャーモンがテレビの公開討論に応じた。プロジェクト・チームの活躍は最高潮に達し、ルーカスはビルの箸のあげおろしにまで口をはさんだ。討論は進んだが、敵もさる者である。ビルはルーカスたちが練りあげた草案を捨てていた。「私たちは口当りのいい言葉で話し合ってきたが、肝心なことを避けて通りました。恐怖と憎悪と暴力によって、私たちの社会が分断されている事実を無視してきたのです……」ジャーモンは不意をつかれて狼狽し、番組は終った。スタジオの控え室では、父のジョンが待っていた。満面に笑みをたたえている彼は、ビルが優位に立ったと見て、重い腰を上げた。ベテラン政治家らしい狡猾さだった。ビルの態度にも微妙な変化があらわれた。ジョンの紹介する選挙ブローカーにも抵抗を示さなかったし、ホテルへ女を連れこんで打合わせの時間に遅れたりした。そして演説会では、アメリカの栄光をたたえ、偉大な社会の一員として自覚を高めよう、と訴えた。やがて、投票日が来て、ビルが勝った。熱狂する支持者の渦を逃れた彼は、ルーカスを事務所の空室に誘うと言った。「これからどうしたらいい?」。彼の顔は、敗者のように不安気だった。

「候補者ビル・マッケイ」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「候補者ビル・マッケイ」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1972
公開年月日 1976年11月20日
製作会社 レッドフォード=リッチー・プロ作品
配給 日本ヘラルド
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ

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映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 4/13

ロン・パールマン(1950)

モンスターハンター

日本発の大ヒットゲームを「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督×ミラ・ジョヴォヴィッチ主演で実写化。砂漠で偵察中のアルテミス率いる特殊部隊は、超巨大な砂嵐に遭遇。目を覚ますとそこは、我々の世界とは全く異なる別の世界だった。共演は「ワイルド・スピード SKY MISSION」のトニー・ジャー、「アントマン」シリーズのティップ・“T.I.”・ハリス、「50回目のファーストキス」の山崎紘菜。

グレート・ウォー

「ヘルボーイ」シリーズのロン・パールマンらが出演、第一次大戦末期を舞台にした戦争アクション。ウィリアム・リバース中尉らは敵陣にて行方不明となったアフリカ系アメリカ人兵士たちの小隊を救助すべく、人種の壁を越え、最後の最後まで戦い抜こうとする。監督は、「米軍極秘部隊ウォー・ピッグス」などに出演、「バルジ・ソルジャーズ」ではメガホンを取ったスティーヴン・ルーク。特集『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映。
リッキー・シュローダー(1970)

クリムゾン・タイド

米軍原子力潜水艦を舞台に、全面核戦争の危機を巡って対立する男たちのドラマを描いた、骨太のポリティカル・サスペンス。監督は「トゥルー・ロマンス」のトニー・スコット。「カラーズ 天使の消えた街」のマイケル・シーファーとリチャード・P・ヘンリックの原案を、シーファーが脚色。製作は「フラッシュダンス」「ビバリーヒルズ・コップ」などのヒットメーカー・コンビ、ドン・シンプソンとジェリー・ブラックハイマー。撮影は「クロウ 飛翔伝説」「蜘蛛女」のダリウス・ウォルスキー、音楽は「ライオン・キング」「勇気あるもの」のハンス・ジマー、美術はマイケル・ホワイト、SFXはドリーム・クエスト・イメージズが担当。主演は「フィラデルフィア」のデンゼル・ワシントンと「ワイアット・アープ」のジーン・ハックマン。「氷の微笑」のジョージ・ズンザ、「カリートの道」のヴィゴ・モーテンセン、「ア・フュー・グッドメン」のマット・クレイヴン、「ターミナル・ベロシティ」のジェームズ・ギャンドルフィーニらが脇を固める。また、「トゥルー・ロマンス」のクエンティン・タランティーノが脚本に参加し、ジェイソン・ロバーズがラストシーンに特別出演している(共にノー・クレジット)。

チャンプ(1979)

元ボクシング・チャンピオンの父親とその父が再び栄光の座に戻る日を信じている息子と、別れた妻の3人が織りなす愛を描く。製作はダイソン・ロべル、監督は「ブラザー・サン、シスター・ムーン」のフランコ・ゼフィレッリ。フランセス・マリオンの原作を基にウォルター・ニューマンが脚色。撮影はフレッド・コーネカンプ、音楽はデイブ・グルーシン、編集はマイケル・J・シェリダン、製作デザインはハーマン・A・ブルメンタル、衣裳はセオニ・V・アルドレッジが各々担当。出演はジョン・ボイト、フェイ・ダナウェイ、リッキー・シュローダー、ジャック・ウォーデン、アーサー・ヒル、ストローザー・マーティン、ジョーン・ブロンデルなど。

NEW今日命日の映画人 4/13

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