ここが見どころ
遺体の修復や保存の技術を持つ・エンバーマー・の女性が、殺人事件の真相を追うサイコ・サスペンス。監督は「SHADY GROVE」の青山真治。故松田優作の元妻である松田美智子が雨宮早希のペンネームで執筆した原作を基に、「陽炎II」の橋本以蔵と青山監督が共同脚色。撮影に「人妻発情期 不倫まみれ」の西久保維宏があたっている。主演は「虹の岬」の高島礼子。スーパー16ミリからのブローアップ。
今すぐ見る
みんなのレビュー
「EM EMBALMING」のレビューを書く
「EM EMBALMING」のストーリー
傷ついた遺体に消毒、防腐、修復を施し、生前の姿のままに保存する技術=エンバーミング。その技術者であるエンバーマー・村上美弥子は、ある日、転落死した17歳の少年・進藤由樹のエンバーミングを依頼される。ところが、処置の終わった由樹の遺体から、頭部が切断され何者かに持ち去られてしまった。平岡刑事と共に遺体売買業者を追う美弥子。そんな中、彼女は裏の世界に生きる凄腕のエンバーマー、ドクター・フジという男と接見する。彼は美弥子に由樹事件のヒントを与えてくれたが、美弥子は彼にある疑念を抱くようになる。それは、彼がヴェトナムで行方不明になった彼女の父親ではないかという疑いだった。果たして、ドクター・フジは自分が美弥子の父親であることをほのめかすが、その後、姿をくらましてしまう。ところで、由樹を殺し首を持ち去った犯人が、彼の恋人で多重人格者の篠原里香であることが発覚した。だが、実は彼女と由樹は腹違いの兄弟であったのだ。そして、彼女の父親は信者10万人を抱える大徳院の慈恩総帥。美弥子は慈恩総帥の圧力がかかる中、由樹の双子の兄弟・邦昭と一緒にいる里香を追いつめるが、里香は今生では結ばれることの出来なかった由樹とそっくりな邦昭の体と自分をエンバーミングによってひとつにして欲しいと美弥子に強要してきた。しかし、かけつけた平岡によって里香は射殺され、彼女の遺体は首の戻った由樹らの遺体と共に、美弥子の手によってエンバーミングされる。
「EM EMBALMING」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | サスペンス・ミステリー |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1999 |
公開年月日 | 1999年7月31日 |
上映時間 | 96分 |
製作会社 | GAGA PICTURES(制作 小椋事務所) |
配給 | ビターズ・エンド |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
「EM EMBALMING」のみんなのレビュー
「EM EMBALMING」のレビューを書く「EM EMBALMING」の多彩なBlu-ray/DVD
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/26
- ポール・ニューマン(1925)
-
ミーアキャット
「ディープ・ブルー」「アース」の制作陣による動物ドキュメンタリー。カラハリ砂漠を舞台に、野生のミーアキャットの成長を追う。監督は、ディスカバリー・チャンネルやアニマル・プラネットの番組製作を経て、本作が長編映画初監督となるジェームズ・ハニーボーン。ナレーションは名優ポール・ニューマン。 -
マイ・シネマトグラファー
2度のアカデミー撮影賞を受賞したハスケル・ウェクスラー。彼の実子のマーク・ウェクスラーが、父の伝説と向き合い真の姿を見出そうとして撮ったドキュメンタリー。ジョージ・ルーカス、マイケル・ダグラス、ジュリア・ロバーツ、などの俳優、監督のインタビューを通して伝説のシネマトグラファーの真実を明らかにする。
NEW今日命日の映画人 1/26
- エイブ・ヴィゴーダ(2016)
-
アンダーワールド(1996)
自分と父親を陥れた真犯人を見つけるため、正体不明の謎の男に接近する青年のパラノイアックな復讐劇を描いた異色サスペンス。本作の後「マッド・ドッグス」(日本では98年1月公開)で監督デビューも果たしたヴェテラン俳優ラリー・ビショップ(本作で助演も)の脚本を、「スター・ウォーズ」(美術監督としてアカデミー装飾部門最優秀賞を受賞)、『The Sender』(日本未公開、監督作)のロジャー・クリスチャンの監督で映画化。美術はアキ・カウリスマキ監督作品(「ラ・ヴィ・ド・ボエーム」ほか)でも知られるジョン・エブデン。出演は「ネオン・バイブル」のデニス・レアリー、「アンカーウーマン」のジョー・モントーニャ、「フューネラル」のアナベラ・シオラ、「ゴッドファーザー」のアベ・ヴィゴダ、「シリアル・ママ」のトレイシー・ローズほか。 -
シュガー・ヒル
ニューヨーク・ハーレムの暗黒街で、ドラッグ売買のトップにのし上がった2人の兄弟の葛藤を軸に展開する、愛と暴力に彩られたブラック・ムービー。監督はキューバ出身で、カンヌ国際映画祭で上映された「クロスオーバー・ドリーム」やテレビ映画「心臓が凍る瞬間」(日本では劇場公開)などの作品があるレオン・イチャソ。脚本はバリー・マイケル・クーパー。製作は「ラブ・クライム 官能の罠」のルディ・ラングレイスと、グレゴリー・ブラウン。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ザ・コミットメンツ」のアーミヤン・バーンスタインとトム・ローゼンバーグ、マーク・エイブラハムズの共同。撮影は「ディープ・カバー」「カリフォルニア(1993)」のボージャン・バゼリ。音楽はテレンス・ブランチャードで、ジャズ、ファンク、ソウル、ラップ、ヒップホップ、ブラック・コンテンポラリー、アフリカン・ミュージックからゴスペルに至るまで、さまざまなブラック・ミュージックの挿入曲が全編に流れる。美術は「再会の時」のマイケル・ヘルミー、主人公兄弟の人物造形や作品世界の上でも重要な要素を占める衣装は、「ディック・トレイシー」のエドゥアルド・カストロで、ヴェルサーチ、ヨージ・ヤマモトなどのスーツが使用されている。主演は「ニュー・ジャック・シティ」「デモリションマン」「ドロップ・ゾーン」など出演作が相次ぐウェズリー・スナイプスと、「ストリーマーズ 若き兵士たちの物語」『ファイブ・ハートビーツ』(V)のマイケル・ライト。「クロウ 飛翔伝説」のアーニー・ハドソン、「ビバリーヒルズ・コップ3」のテレサ・ランドルらが共演。