ここが見どころ
自分と父親を陥れた真犯人を見つけるため、正体不明の謎の男に接近する青年のパラノイアックな復讐劇を描いた異色サスペンス。本作の後「マッド・ドッグス」(日本では98年1月公開)で監督デビューも果たしたヴェテラン俳優ラリー・ビショップ(本作で助演も)の脚本を、「スター・ウォーズ」(美術監督としてアカデミー装飾部門最優秀賞を受賞)、『The Sender』(日本未公開、監督作)のロジャー・クリスチャンの監督で映画化。美術はアキ・カウリスマキ監督作品(「ラ・ヴィ・ド・ボエーム」ほか)でも知られるジョン・エブデン。出演は「ネオン・バイブル」のデニス・レアリー、「アンカーウーマン」のジョー・モントーニャ、「フューネラル」のアナベラ・シオラ、「ゴッドファーザー」のアベ・ヴィゴダ、「シリアル・ママ」のトレイシー・ローズほか。
今すぐ見る
みんなのレビュー
「アンダーワールド(1996)」のレビューを書く
「アンダーワールド(1996)」のストーリー
父の日。ジョニー・クラウン(デニス・レアリー)と名乗る青年が、組織の一員フランク・ガヴィラン(ジョー・マンティーニャ)を呼び出した。7年前の今日、仲間の集うクラブを襲撃して、父を植物人間にして縄張りを奪い、自分を刑務所に送った裏切り者に復讐するとジョニーは語る。正体を明かさない謎の男リチャード・エセックスとその配下ネッド・リンチが標的だ。刑務所でサイコセラピストの資格を取得した彼は、ガヴィランにいちいち心理学的アプローチで迫る。疎遠になっていた恋人リア(アナベラ・シオラ)との仲を取り持つほか、実の父親のキャシディ(エイブ・ヴィゴーダ)と引き合わせたりするのだ。一方、この動きを聞いたネッド・リンチ(ラリー・ビショップ)は、身軽になるため恋人アンナ(トレイシー・ローズ)を射殺し、次いで植物人間のジョニーの父親の命も奪う。一方、エセックスの片腕という“トッド”を探すジョニー。“トッド”の正体は“笑うフィル”(ジミー・F・スキャッグス)だった。こうして彼らはアイススケート場に集結。フランクが主導権を握って、ネッド、“笑うフィル”に尋問していく。緊迫した状況の中、いつしか銃を互い向け合う4人。真相は、フランクこそエセックスで、彼は商売仲間だったジョニーの父を裏切ってはおらず、7年前の衝撃を実行した真に裏切り者はネッドだった。フランクとジョニーは同時に発砲。ネッドとトッドを射殺した。そこにはフランクの父が現れた。ジョニーはフランク父子を和解させた。復讐は終わったが、ジョニーとフランクの友情は続くだろう。
「アンダーワールド(1996)」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | サスペンス・ミステリー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1996 |
公開年月日 | 1997年11月29日 |
上映時間 | 104分 |
製作会社 | ロバート・ヴィンス・プロ作品(トライマーク・ピクチャーズ提供) |
配給 | ギャガ・コミュニケーションズ=タキ・コーポレーション |
レイティング |
「アンダーワールド(1996)」のみんなのレビュー
「アンダーワールド(1996)」のレビューを書く映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 3/6
- 岩田剛典(1989)
-
名も無き世界のエンドロール
小説すばる新人賞を受賞した行成薫による同名小説を「累 かさね」の佐藤祐市監督が映画化。強い絆で結ばれた幼馴染みのキダとマコト。2人は10年もの歳月をかけて、表と裏それぞれの社会でのし上がり、ある女性に近づきプロポーズをしようとするのだが……。出演は「AI崩壊」の岩田剛典、「十二人の死にたい子どもたち」の新田真剣佑。 -
新解釈・三國志
「今日から俺は!!劇場版」の福田雄一監督・脚本の下、『三国志』を新解釈で描く歴史エンターテインメント。今からおよそ1800年前。中華統一を巡り、魏・蜀・呉の三国に分かれて群雄割拠していた時代。民の平穏を願う男、劉備が立ち上がるが……。出演は「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の大泉洋、「ヲタクに恋は難しい」のムロツヨシ、「罪の声」の小栗旬。
NEW今日命日の映画人 3/6
-
該当する人物がいません