ここが見どころ
マック・ハイマン元米軍中尉の書いたベスト・セラー小説で、ブロードウェイの劇化も大当たりをとった原作の映画化。田舎出の朴訥新兵をめぐる軍隊喜劇である。監督は「悪い種子」「ミスタア・ロバーツ」でブロードウェイ物映画化を手がけたマーヴィン・ルロイ。主演するアンディ・グリフィスはこの劇の同じ役を舞台で演じてヒットしたのが映画入りの機会となった。脚色は「悪い種子」のジョン・リー・メイン。撮影監督は「眼下の敵」のハロルド・ロッソン。音楽はレイ・ハインドーフ。主演は「群集の中の一つの顔」のグリフィスをめぐって「ミスタア・ロバーツ」のニック・アダムス「特攻決死隊」のマーレイ・ハミルトン「群集の中の一つの顔」のハワード・スミスなどが出演。技術顧問として空軍生活20年のアルバート・ウィリアムスが招かれている。製作はルロイ監督自身。
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「軍曹さんは暇がない」のストーリー
ジョージア州僻村出身の大きな田舎者ウィル・ストックデール(A・グリフィス)は、空軍新兵訓練所で、憧れの軍隊生活に入っても純朴ぶりを発揮し、眼鏡の相棒新兵ベン・ホワイトレッジ(ニック・アダムス)の歩兵転属希望を夜中の2時にキング軍曹(M・マコーミック)に上申し、便所掃除の常任当番を命じられた。ところが彼は一行困らず、便所を鏡のようにみがきあげて所長の大尉殿に感謝され、その上、軍曹が特殊兵科テストを彼にに受けさせなかったことをすっぱ抜いて、軍曹にも掃除常任当番を命じるよう申し出て許可された。いよいよ待望の特殊兵科テストの日。キング軍曹は部下のアービン(マーレイ・ハミルトン)と計ってウィルを酔いつぶし、受験不可能にすることを思いつき、クラブで酒盛りを始めた。ところが飲めども飲めどもウィルは正気、かえって軍曹側がデブの兵隊と大喧嘩開始の失態を演じた。その上ウィルの新案と称する自動式便器と2日酔の頭でとりくんだ醜態から、キング軍曹は降等され、配置がえのうきめにあった。しかし新任地空軍基地には、ちゃんとウィルと眼鏡のベンが転属してきていた。ウィルとベンは爆撃機の夜間飛行に同乗した。居眠り操縦の機はいつしかコースを外れ、ポラード将軍麾下の隊が今や原爆実験をおこなおうとするネバタ州ユッカ平原に飛来した。大爆発とともにウィルとベンはふっ飛び、1つの落下傘でやっと命をまっとうし、地球上にかえりついた。ところで地上では2人の殉職追悼式を挙行中で、他の4人の乗組員が怪我の功名の勲章まで貰っていた。キングの親分格のブッシュ将軍は2人の出現にびっくり、つじつまを合わせるためベンの希望通り2人の歩兵隊転属を許可した。喜んだウィルは、ついでにキングの同時転属もつけ加えて、キングをくさらせた。
「軍曹さんは暇がない」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1958 |
公開年月日 | 1958年6月27日 |
製作会社 | ワーナー・ブラザース映画 |
配給 | ワーナー・ブラザース |
レイティング | |
カラー/サイズ | モノクロ |
「軍曹さんは暇がない」のみんなのレビュー
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