ここが見どころ
33年に製作された「キング・コング(1933)」の再映画化。南太平洋の孤島に棲息していたキングコングをめぐるスペクタクル映画。製作は「リップスティック」のディノ・デ・ラウレンティス、製作指揮はフェデリコ・デ・ラウレンティスとクリスチャン・フェリー、監督は「タワーリング・インフェルノ」のジョン・ギラーミン、脚本はロレンゾ・センプル・ジュニア、撮影はリチャード・H・クライン、音楽はジョン・バリー、美術はマリオ・チアリとデール・ヘネシー、特殊効果は「大地震(1974)」のグレン・ロビンソンが各々担当。出演はジェシカ・ラング、ジェフ・ブリッジス、チャールズ・グローディン、ジョン・ランドルフ、ルネ・オーベルジョノワなど。
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「キングコング(1976)」のストーリー
激しい石油ショックの波をあびて、ペトロックス社のウィルソン(チャールズ・グローディン)は、南太平洋に新たな油田を求めて、調査船を進めていた。最終目的地は、いつも濃い霧に覆われていて、その所在すら海図には明らかではないスカル島である。もう1人、このスカル島をめざす男がいた。密航者として乗船していたプリンストン大学の動物学者プレスコット(ジェフ・ブリッジス)である。彼はスカル島には巨大な動物が棲息していると推測し、自分の目で確かめようとしていたのだ。調査船はある日、大海を漂流しているドワン(ジェシカ・ラング)という美女を救出した。彼女は映画出演のために香港に行く途中、嵐にあい、たった1人助かったのだった。やがて船はスカル島に着き、ウイルソン、プレスコット、ドワンたちは上陸した。とある集落にさしかかった時、巨大な城門の前で、島民たちが少女を何かのいけにえにささげる儀式を行なっている最中だった。だが、一行を見つけた島民たちはドワンを差し出すように要求して来たため、一旦、船に戻った。しかしその夜、ドワンに執着する彼らは、ドワンを拐い、いけにえとして城門の中に入れた。その時、森の奥から凄まじい地響きとともに、島民たちが『コング』と呼んでいた、身長は20メートルはあるかと思われる巨大なゴリラが現われた。気も狂わんばかりのドワンだったが、コングは意外にも優しく、彼女が傷つかないように大切に扱った。一方、プレスコット率いる捜索隊がコングを追って来たが、逆にコングに襲われた。辛うじて救かったプレスコットは、大蛇と格闘しているコングの隙を見てドワンを救出し、2人を追いかけて来たコングを、ウイルソンたちが巨大な落し穴に落とし、ニトロで眠らせて生け捕りに成功した。ウイルソンはこのコングをペトロックス社の宣伝に使おうというアイデアに夢中になっていたのだ。やがてコングはマンモス・タンカーでニューヨークに運ばれたが、ドワンはコングに対して恐怖感よりも同情心を抱くようになっていた。ニューヨークのシェイ・スタジアム。大観衆の目の前に鋼鉄の鎖に縛られたコングが姿を現わした。だが、コングは、もう1人の主役であるドワンに記者たちがフラッシュを集中した時、彼女の危機と思い、彼女を救うべく自らの鎖を断ち切った。逃げまどう観客でスタジオは大混乱となり、ウイルソンはコングの巨大な足に踏み潰された。電車を破壊し、マンハッタンで遂にドワンを手にしたコングは、世界貿易センタービルに登った。銃を装備したヘリコプターがコングを襲った。ドワンを安全な場所に移したコングは、素手で立ち向かったが、やがて血だらけのまま地上に落下していった……。
「キングコング(1976)」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1976 |
公開年月日 | 1976年12月18日 |
上映時間 | 129分 |
製作会社 | ディノ・デ・ラウレンティス・プロ作品 |
配給 | 東宝東和 |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
「キングコング(1976)」のみんなのレビュー
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映画専門家レビュー
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