ここが見どころ
「大飛行船」「希望の星」のフランク・キャプラが監督したもので、「北海の漁火」「光に叛く者」のウォルター・ヒューストンと「大空の闘士」「小間使(1931)」のパット・オブライエンが主演する。「男の正体」「アリゾナ(1931)」のロバート・リスキンが原作脚色して台詞を書き「希望の星」「地下鉄殺人事件」のジョセフ・ウォーカーが撮影に当たった。助演者は「夜毎来る女」「光に叛く者」のコンスタンス・カミングス、「略奪者」「マダム・サタン」のケイ・ジョンソン、「ロマンス」「緑の処女地」のケヴィン・ゴードン、ロバート・エメット・オコナー、アーサー・ホイト、アンダーソン・ローラー、ロバート・エリス等である。
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「狂乱のアメリカ」のストーリー
ニューヨークのユニオン・ナショナル銀行の頭取トム・ディクスンは20年来、銀行業は人助けすることに在りと信じ、不景気時代となっても巨額の貸付を破産に瀕した会社等に平気で行うので、理事たちは不安を感じ出してディクスンに頭取を辞職させようとしていた。しかしもちろん信念の人たる彼はそんな辞職勧告などには耳を貸さない。彼が愛する行員のマット・ブラウンは出納係長の次席を勤めて大金庫の鍵を預かる身の上であるが、彼は前科者の肩書きを持っている若者だった。だがディクスンの恩に感服しているマットは頭取を裏切ることなどは思いもしない。彼は頭取の秘書たるヘレンと婚約の仲である。出納係長クルエットは独身者で、美貌で女にもてるので身持ちがよくなく、巨額の賭博負債をこしらえて困っていた。丁度銀行の理事たちが押しかけて来た朝、クルエットの許にはギャングスターのフィンレーが賭博の貸金を催促に来て脅迫し、金庫破りの手助けを強要した。クルエットはその夜のアリバイを作る必要上、頭取を訪ねて来たディクスン夫人に一緒に芝居見物に行って呉れと願った。夫人は良人を愛していたが忙しさにかまけて余り顧みて呉れない良人にもはや不満を覚えていた折柄、頭取がフィラデルファアへ赴いたのでクルエットと同行する約束をした。その時マットは偶然クルエットが夫人に接吻を迫っている様を目撃した。その夕方マットは金庫の扉が翌朝九時に自動的に開くようにスイッチを入れたが、クルエットは隙をうかがって12時に切り替えた。その夜マットはクルエットのアパートに待ち伏せて、クルエットと同伴して来た夫人をつれて帰った。それは丁度夜半頃だった。翌朝銀行は大騒ぎだった。金庫は開かれて10万弗の現金が盗まれ守衛が射殺されていた。出張した警官は先づマットを訊問したが彼は犯罪時刻に於ける己の所在を明言することを拒んだ。彼は頭取に夫人の不謹慎を知らせるに忍びなかったのである。銀行から大金が盗まれた噂は針小棒大に伝わり、取付が起こったので頭取は理事たちに私財提供を頼んだが無駄だった。マットの沈黙は益々立場を不利にし拘引されようとした時ヘレンが昨日フィンレイがクルエットを訪ねて来たと述べたので、警官はクルエットを訊問して、彼が犯罪時刻には頭取夫人と一緒だったこと、フィンレイに脅迫されて犯罪を助けたことを白状させた。ディクスンは妻の不謹慎を悪く取って絶望に沈んだので、マットはかねてディクスンに助けられている商人たちに電話で援助を依頼した。そこで大取付けの最中の大口の預金をする者が押しかけて来た。取付け連中もその様を見て安心して引き上げたので銀行は助かった。ディクスンはマットを出納係に昇進させヘレンと結婚させた。そしてディクスン自身は夫人とともに欧州へ二度目の蜜月旅行に旅立った。
「狂乱のアメリカ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1932 |
製作会社 | コロンビア映画 |
配給 | パラマウント支社 |
レイティング |
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