クローズ・アップ

くろーずあっぷ Close Up
上映日
1995年7月29日

製作国
イラン

上映時間
99分

ジャンル
社会派

ここが見どころ

ある貧しい青年が映画監督で作家のモフセン・マフマルバフの名を騙ったとして詐欺罪に問われたという実際の事件を、裁判などのドキュメンタリー映像と劇的再現で構成した異色作。監督・編集は「オリーブの林をぬけて」のアッバス・キアロスタミ。製作はアリ・レザ・ザリン、撮影はアリ・レザ・ザリンダスト、録音はモハマッド・ハギギ。キアロスタミはこれまで教育映画を多数手掛けており、本作の製作も教育関係の公的機関。登場人物は再現場面も含めすべて実際の事件の当事者。事件に巻き込まれた恰好のモフセン・マフマルバフは『サイクリスト』(NHK教育テレビで放映)、『ワンス・アポン・ア・タイム・シネマ』(特別上映のみ)を発表し、イラン国内でもっとも人気の高い映画作家のひとり。キネマ旬報外国映画ベストテン第9位。

「クローズ・アップ」のストーリー

テヘランの閑静な住宅地でサブジアン青年が詐欺罪で逮捕された。自分は映画監督のマフマルバフだと身分を偽った疑いだ。この事件に興味を持った監督キアロスタミは刑務所に面会に行き、また被害者のアハンカ家にもインタビュー、裁判官から公判の撮影許可を受ける。裁判が始まり、アハンカ家の長男は彼が家族を騙して家に入り込み、盗みを計画していたと証言する。再現場面、バスのなかでアハンカ家の主婦がバスでサブジアンに会う。彼は小説「サイクリスト」を自分の本だと言って彼女にあげる。相手を高名なマフマルバフ監督だと信じた彼女は彼を家に招いた。親しくなるにつれ彼の嘘は次第に大袈裟になり、次作はアハンカ家でロケすると言いだす。裁判ではサブジアンが自分たちから金をだまし取ったという主張が出る。実際に一家の人々は次第に彼の言葉に疑いを感じはじめ、本物のマフマルバフを知っている知人の記者に首実験を頼んだのだ。休日にサブジアンがアハンカ家にいると、別の来訪者(映画の冒頭で登場した記者)が来て彼の名を確認、憲兵を連れて来る。法廷でサブジアンはなぜ自分が罪を犯したのかを語る。傍聴席で彼の母が立ち上がって許しを懇う。彼の心情を酌んだ一家の気持ちに免じ、裁判長は刑を軽くした。刑を終えたサブジアンが出所すると、表にはモフセン・マフマルバフが待っていた。サブジアンはアハンカ家にお詫びにいきたいという。マフマルバフは彼をオートバイの後ろに乗せて連れていく。一部始終を隠しカメラと隠しマイクが記録する。二人は途中で花を買い、アハンカ家の門を叩く。応対したアハンカ氏は「彼に出会えて誇りに思う」と語るのだった。

「クローズ・アップ」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「クローズ・アップ」のスペック

基本情報
ジャンル 社会派
製作国 イラン
製作年 1990
公開年月日 1995年7月29日
上映時間 99分
製作会社 イラン児童青少年知育協会
配給 ユーロスペース
レイティング

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映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 12/8

和久井映見(1970)

さんかく窓の外側は夜

ヤマシタトモコの心霊ミステリー漫画を「おじいちゃん、死んじゃったって。」の森ガキ侑大監督が実写化。幽霊が見える三角は除霊師・冷川と共に除霊をすることに。二人は一年前に起きた連続殺人事件の調査にあたるが、発見した遺体には呪いがかけられていた。除霊師の冷川理人を「伊藤くん A to E」の岡田将生が、霊が見える特異体質を持つ三角康介を「走れ!T校バスケット部」の志尊淳が、呪いを操る女子高生ヒウラエリカを「響-HIBIKI-」の平手友梨奈が演じる。

小説の神様 君としか描けない物語

相沢沙呼による青春小説『小説の神様』を「HiGH&LOW」シリーズの久保茂昭監督が映画化。真っすぐで繊細な売れない高校生小説家・一也と、同級生の人気女流作家・詩凪。そんな2人が編集者から下されたミッションは、協力して大ベストセラーを生み出すことだった。出演は「センセイ君主」の佐藤大樹、「キングダム」の橋本環奈、「初恋 お父さん、チビがいなくなりました」の佐藤流司。
稲垣吾郎(1973)

ばるぼら

手塚治虫が1970年代に発表した大人向け漫画を、稲垣吾郎&二階堂ふみW主演で手塚眞監督が実写化。ある日、人気小説家・美倉洋介は酔払った少女ばるぼらに出会い、家に連れて帰る。大酒飲みで自堕落な彼女だったが、美倉は奇妙な魅力を感じ追い出せずにいた。共演は「柴公園」の渋川清彦、「いちごの唄」の石橋静河。第32回東京国際映画祭コンペティション部門正式招待作品。

海辺の映画館 キネマの玉手箱

大林宣彦監督が20年ぶりに出身地である広島県尾道でメインロケを敢行、戦争や映画の歴史を辿るファンタジー劇。尾道の海辺にある映画館が閉館の日を迎え、日本の戦争映画大特集のオールナイト興行を見ていた3人の若者がスクリーンの世界へタイムリープする。大林作品に多数出演する厚木拓郎と細山田隆人、「武蔵 -むさし-」に主演した細田善彦が銀幕の世界にタイムリープし移動劇団『桜隊』の運命を変えようとする3人の若者を、『桜隊』の看板女優を「野のなななのか」「花筐/HANAGATAMI」と近年の大林作品を支える常盤貴子が演じる。第32回東京国際映画祭Japan Now部門にてワールドプレミア上映、大林監督に特別功労賞が授与された。

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