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子供に恵まれない夫婦の愛情の機微を描いたホーム・コメディ。ブロードウェイの舞台劇の映画化だが、「ハッピー・ロード」以来のジーン・ケリー監督作品であることと、リチャード・ウィドマークが昔とったキネヅカで3枚目をやるのが、注目されよう。ピーター・デ・ブリーズの小説に基づき、ブリーズとジョセ・ブリーズが戯曲化し、フィールズが脚本化した。撮影は「恋に税金はかからない」のロバート・ブロナー。出演は、ウィドマークのほか、「夜を楽しく」のドリス・デイ、「恋の売り込み作戦」のギグ・ヤング、エリザベス・フレイザー、「怒りの丘」のジア・スカラら。製作はジョセフ・フィールズとマーティン・メルチャー(ドリス・デイの夫)。
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「愛のトンネル」のストーリー
ウェストポート郊外の芸術家村に、売れない画家のオウギー(リチャード・ウィドマーク)とその妻イソルデ(ドリス・デイ)が楽しく住んでいた。結婚5年目なのに子供のないことが2人のただ1つの苦労のタネだった。2人は雑誌「都会人」の編集者である隣人のディック(ギグ・ヤング)を保証人に、養子の子供をもらう手続きをした。女性調査員エステレ(ジア・スカラ)が夫妻に子供を養う資格があるかどうか調べにやって来た。だが、オウギーが彼女を知らずにからかったので、エステレは怒って帰ってしまった。そんな夫にイソルデは文句を言った。思いなおしてまたやって来たエステレと会って、腹立たしさのあまり彼女を連れて遊びに出かけた。翌朝オウギーはあるモーテルで目を覚ました。枕もとには「素晴らしい夜をありがとう」というエステレの手紙があった。数カ月後、エステレがオウギーに千ドルを用立ててくれと言ってきた。てっきり彼女が妊娠したと思ったオウギーは、かねて申し込まれていた「都会人」へのギャグ提供契約をディックと結び、千ドルを手に入れた。ディックは画家としてのオウギーを認めなかったが、ギャグ・マンとしての彼の才能はかねてから買っていたのである。オウギーがエステレに千ドル渡すと、彼女は夫妻に養子の子供の世話をするといった。やがて赤ちゃんがオウギー家にもたらされた。その赤ちゃんはオウギーにそっくりだった。疑い出したイソルデはオウギーに離婚を宣言した。しかし、エステレが現れてオウギーに千ドルを返し、夫の本が売れたことと、赤ん坊が生まれたことを報告するに及んで、すべての誤解はとけた。オウギーと赤ちゃんが似ているのは単なる偶然だった。よろこんで夫妻は町に食事に出かけた。するとイソルデがシナ料理が食べたいといった。オウギーは有頂天になった。他国の食物を欲しがるのは、妊娠のしるしだったから。
「愛のトンネル」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | コメディ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1958 |
公開年月日 | 1960年11月15日 |
製作会社 | MGM映画(ジョセフ・フィールズ・プロ) |
配給 | MGM |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | モノクロ/シネスコ |
「愛のトンネル」のみんなのレビュー
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