ここが見どころ
ボストン・レッドソックスの中堅手ジム・ピアソールの半生を描いた野球選手伝記映画。ピアソールとアル・ハーシュバーグの原作のテッド・バークマンとラファエル・ブラウが共同脚色、テレビ出身のロバート・マリガンが監督した。撮影監督は「裸の天使」のハスケル・ボッグス、音楽作曲は「黄金の腕」のエルマー・バーンスタイン。主演は「友情ある説得」のアンソニー・パーキンス、「ベビイドール」のカール・マルデン、新人ノーマ・ムーア。
今すぐ見る
みんなのレビュー
「栄光の旅路」のレビューを書く
「栄光の旅路」のストーリー
田舎町ウォーターベリーの洗濯屋の1人息子ジム・ピアソール(アンソニー・パーキンス)は、かつてマイナー・リーグの野球選手だった父ジョン(カール・マルデン)の期待にこたえハイ・スクールからボストン・レッドソックスのファーム・チーム、スクラントンに迎えられた。ジョンは自分が果たすことのできなかった大リーガー選手の夢を息子のジムに実現してもらうのを一生の念いとしていた。ジムも父の望みを遂げさせようと必死の練習を続けた。ある日、彼はファウル・フライを追ってスタンドに飛び込み、観客の若い娘に衝突した。ジムは、その娘ースクラントンの病院の看護婦メリー(ノーマ・ムーア)と親しくなった。メリーはジムの試合には必ずスタンドに現れるようになった。その年、スクラントンはイースタン・リーグ(Aクラス)のペナントを獲得、外野手として猛打を振るったジムのレッド・ソックス入りも確実となった。優勝の決まった日、ジムはメリーに結婚を申し込み故郷のウォーリーターベリーに連れ帰った。翌年、ジムはレッド・ソックスの正選になれると思っていたが、意外にもアメリカン・アソシエイション(AAクラス)のルイヴィルに送られた。がっかりしたのは父親のジョン、ジムは自分の責任のように思って心に重圧を覚えた。その年のシーズン半ば、メリーは女児を生んだが、子供の扶養、衰えてきた父母の面倒、そんなことを考えるジムは目の前が真暗になり激しい頭痛をおぼえた。しかし翌年春、ジムは待望のレッド・ソックスに加わることになった。ところが監督のクローニンがジムを遊撃に回したことからジムの心にしみついた脅迫観念が頭をもたげ出し、クローニンは自分を故意に失敗させ野球選手としての生命を断とうとしているのだと考えるようになった。ジムの頭はすっかり混乱、ダッグアウトで同僚と喧嘩したりして遂に病院に入れられてしまった。幸い病院にはブラウンという親切な医師がいて親身に世話をしてくれた。ブラウンは、ジムの脅迫観念が父親によって植付けられたものであると知り、ジョンをジムから遠去けた。しかしジョンは、ブラウンの目をかすめジムを病院から連れ出そうとした。ジムは、父親が自分を殺そうとしているんだと叫んだ。ジョンが寂しく帰った後ブラウンはジムに、父親の愛に生きようとするのは間違いで、自分の愛に生きよと説いた。ジムはやっと目が覚めた。クローニンが自分を追い出そうとしていると考えたのも全く自分の誤解だと分かった。レッド・ソックスに帰り必ず名選手になろう、こう考えると俄に世界が明るくなった。やがてジムはメリーに迎えられて退院した。彼の頭には、ボストンのフェンウェイ球場の外野狭しと走り回る自分の姿があった。
「栄光の旅路」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | 伝記 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1957 |
公開年月日 | 1957年5月29日 |
製作会社 | パラマウント映画 |
配給 | パラマウント |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | モノクロ/ビスタ |
「栄光の旅路」のみんなのレビュー
「栄光の旅路」のレビューを書く映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 4/14
- ピーター・カパルディ(1958)
-
パディントン
世界40ヶ国語以上に翻訳される英作家マイケル・ボンドのロングセラー児童小説シリーズ、初の実写映画化。南米ペルーの奥地からイギリスのロンドンへやってきた紳士的なくまのパディントンの冒険をCGIやアニマトロニクスを用い描く。監督はコメディドラマ『マイティ・ブーシュ』を手がけたポール・キング。脚本には「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」のハーミッシュ・マッコールも参加している。パディントンの声を「007 スカイフォール」のベン・ウィショーが担当。ほか、「めぐりあう時間たち」のニコール・キッドマンがパディントンを狙う謎の女を演じる。 -
赤ずきんの森(2006)
暗く広大な森で少女が体験した怪奇と幻想を描くメルヘンスリラー。16歳で出産し、周囲の大人たちに子供を取り上げられてしまったケリーは、友人と出掛けた森で大木に抱かれる赤ちゃんを見つけ出す。“マクザム バリュー・コレクション 第三弾”。【スタッフ&キャスト】監督・脚本:クレイグ・スタラチェン 製作:ロス・ボーランド 編集:コリン・モニー スペシャルエフェクツ:ボブ・キーン 出演:マーティン・コンプストン/ピーター・カパルディ/サマンサ・シールズ/ケヴィン・クイン - ジーナ・マッキー(1961)
-
ファントム・スレッド
「リンカーン」などで3度のアカデミー賞主演男優賞に輝いたダニエル・デイ・=ルイス主演のラブストーリー。1950年代のロンドン。ファッションの中心的存在として脚光を浴びるオートクチュールの仕立屋レイノルズは、若いウェイトレス、アルマと出会う。監督・脚本は、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・トーマス・アンダーソン。出演は、「マルクス・エンゲルス」のヴィッキー・クリープス、「ターナー、光に愛を求めて」のレスリー・マンヴィル。音楽は、「インヒアレント・ヴァイス」のジョニー・グリーンウッド。第75回ゴールデングローブ賞2部門ノミネート。第90回アカデミー賞で作品賞を含む6部門にノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞。 -
ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して
「クリスマス・ストーリー」のアルノー・デプレシャンが、実話を基にアメリカで撮影したヒューマンドラマ。心に傷を負ったネイティブアメリカンとフランス人精神分析医の親交が導く静かな奇跡を描く。出演は「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳別れの手紙」のベニチオ・デル・トロ、「さすらいの女神(ディーバ)たち」のマチュー・アマルリック、「ひかりのまち」のジーナ・マッキー。
NEW今日命日の映画人 4/14
-
該当する人物がいません