- 手に汗握る
- 感動的な
- 怖い
- おしゃれな
- 泣ける
- 可愛い
- 笑える
- 重厚感のある
- かっこいい
- ほのぼのとした
- セクシーな
- スカッとする
- 親子で楽しめそう
- 考えさせられる
ここが見どころ
マフィアに脅迫され、陪審員を務める法廷で虚偽の証言を強いられた女性の危難と闘いを描いたサスペンス・スリラー。「ザ・インターネット」などの監督作でも知られるプロデューサーのアーウィン・ウィンクラーが雑誌『ニューヨーカー』に載った実録記事にヒントを得、同じテーマだったジョージ・ドーズ・グリーンの同名小説を発売前に映画化権を取得。「羊たちの沈黙」のテッド・タリーが脚色し、「TINA/ティナ」のブライアン・ギブソンが監督に当たった。N.Y.郊外からメキシコのインディオ村までの多彩なロケを展開した撮影は、「不法侵入」「TINA/ティナ」のジェイミー・アンダーソン、音楽は「ウォーターワールド」のジェームズ・ニュートン・ハワード、美術はヤン・ロールフス、編集はロバート・ライターノ、衣裳はコリーン・エイトウッドが担当。主演は「スカーレット・レター」のデミ・ムーア。共演は「ゲッタウェイ」のアレック・ボールドウィン、「エンジェルス」の子役ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、「ミルク・マネー」のアン・ヘッチ、「ニクソン」のトニー・ロー・ビアンコほか。
今すぐ見る
「陪審員」のストーリー
彫刻家のアニー・レアード(デミ・ムーア)は、11歳の息子オリヴァー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)と、N.Y.近郊で二人暮らし。ある日、彼女にアメリカ市民としての義務=陪審員としての出頭要請が来た。事件は、マフィアのドンと孫の少年が殺され、ファミリーのボス、ボファーノ(トニー・ロー・ビアンコ)が殺人の罪で裁かれようとしていた。アニーは法廷で事件と被告に対し、予見のないことを凛として宣告。そんなある日、マーク・コーデルと名乗るハンサムなバイヤーが、彼女の作品を買いたい言ってきた。紳士的で自分の作品を褒めてくれた男に好意以上のものを感じたアニーは、彼を自宅兼仕事場に招いた。彼女の心はときめくが、その瞬間、目の前で男が豹変し、「陪審で無罪と言わなければ、息子の命はない」と言った。男の正体は、ティーチャー(アレック・ボールドウィン)と呼ばれるシンジケートの放ったヒットマンだった。彼はパートナーのエディ(ジェームズ・ガンドルフィーニ)と組み、ボファーノ・ファミリーの意を受けて裁判を無罪へ持ち込もうとしていた。そのための囮として選ばれたのがアニーで、ティーチャーは彼女の私生活を常に監視し、あらゆる個人データを入手していた。法廷ではボファーノと幹部の会話を録音した1本の証拠テープの内容が、裁判を左右しようとしていた。翌日、アニーはティーチャーから法廷の風向きを聞かれ、重ねて脅迫された。恐怖でナーバスになったアニーは、事情を知らないオリヴァーと珍しく衝突し、その様子をアニーの親友で女医のジュリエット(アン・ヘッチ)が心配する。彼女のアドバイスを受けたアニーは、公判の裁判長を訪ねる。陪審の任を解いてもらうためだったが、もとより受け入れられるはずはなった。アニーの行動を察知したティーチャーは、彼女と、訪ねてきた自分の知り合いの酔っぱらったロドニーという男を車に乗せ、郊外へ向かって疾走。ティーチャーは前方に自転車に乗ったオリヴァーを発見し、これをはねようとしてアニーは悲鳴を上げる。彼女の眼前でロドニーは車ごと谷底へ落とされた。ティーチャーの残酷さを見せつけられたアニーに、選ぶ道は一つしかなかった。ティーチャーにもボファーノ・ファミリーからプレッシャーがかかり、彼は陪審員たちが隔離されたモーテルに侵入、盗聴マイクが仕掛けられたネックレスをアニーに無理やり握らせた。“疑わしきは罰せず”と、アニーは熱弁を奮って有罪に傾いていた陪審員たちの心証を次々と覆していく。そして、ついに判決は無罪に。一方、ティーチャーにはボファーノから多額の報酬が渡された。真犯人はもちろんこの2人だった。タロウ検事(リンゼイ・クローズ)たちはアニーを呼び出し、脅迫の事実をつかむ。彼女は捜査への協力を要請されるが、決心がつかない。そんな時、ジュリエットが自殺に見せかけて殺された。あくまでアニーの口を封じようとするティーチャーの仕業だった。恐怖に混乱した彼女は、オリヴァーを中南米グアテマラの村の友人の医師に預け、N.Y.に戻った。心を病んだティーチャーは、今やアニーとオリヴァーの父親代わりになろうと思い込んでいた。暴走する彼はボファーノ一味を虐殺し、オリヴァーのいる南米へ飛んだ。それを知ったアニーも後を追う。村祭の最中、ティーチャーがオリヴァーの前に現れて迫ったその時、アニーの銃が火を吹き、彼を倒した。アニーは、ティーチャーが無理に渡した報酬で飛行機をチャーターし、一歩先んじていたのだった。
「陪審員」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | サスペンス・ミステリー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1996 |
公開年月日 | 1996年5月18日 |
上映時間 | 118分 |
製作会社 | アーウィン・ウィンクラー・プロ |
配給 | コロンビア トライスター映画 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | ドルビーSRD/SDDS |
映画専門家レビュー
今日は映画何の日?
NEW今日誕生日の映画人 1/26
- ポール・ニューマン(1925)
-
ミーアキャット
「ディープ・ブルー」「アース」の制作陣による動物ドキュメンタリー。カラハリ砂漠を舞台に、野生のミーアキャットの成長を追う。監督は、ディスカバリー・チャンネルやアニマル・プラネットの番組製作を経て、本作が長編映画初監督となるジェームズ・ハニーボーン。ナレーションは名優ポール・ニューマン。 -
マイ・シネマトグラファー
2度のアカデミー撮影賞を受賞したハスケル・ウェクスラー。彼の実子のマーク・ウェクスラーが、父の伝説と向き合い真の姿を見出そうとして撮ったドキュメンタリー。ジョージ・ルーカス、マイケル・ダグラス、ジュリア・ロバーツ、などの俳優、監督のインタビューを通して伝説のシネマトグラファーの真実を明らかにする。
NEW今日命日の映画人 1/26
- エイブ・ヴィゴーダ(2016)
-
アンダーワールド(1996)
自分と父親を陥れた真犯人を見つけるため、正体不明の謎の男に接近する青年のパラノイアックな復讐劇を描いた異色サスペンス。本作の後「マッド・ドッグス」(日本では98年1月公開)で監督デビューも果たしたヴェテラン俳優ラリー・ビショップ(本作で助演も)の脚本を、「スター・ウォーズ」(美術監督としてアカデミー装飾部門最優秀賞を受賞)、『The Sender』(日本未公開、監督作)のロジャー・クリスチャンの監督で映画化。美術はアキ・カウリスマキ監督作品(「ラ・ヴィ・ド・ボエーム」ほか)でも知られるジョン・エブデン。出演は「ネオン・バイブル」のデニス・レアリー、「アンカーウーマン」のジョー・モントーニャ、「フューネラル」のアナベラ・シオラ、「ゴッドファーザー」のアベ・ヴィゴダ、「シリアル・ママ」のトレイシー・ローズほか。 -
シュガー・ヒル
ニューヨーク・ハーレムの暗黒街で、ドラッグ売買のトップにのし上がった2人の兄弟の葛藤を軸に展開する、愛と暴力に彩られたブラック・ムービー。監督はキューバ出身で、カンヌ国際映画祭で上映された「クロスオーバー・ドリーム」やテレビ映画「心臓が凍る瞬間」(日本では劇場公開)などの作品があるレオン・イチャソ。脚本はバリー・マイケル・クーパー。製作は「ラブ・クライム 官能の罠」のルディ・ラングレイスと、グレゴリー・ブラウン。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ザ・コミットメンツ」のアーミヤン・バーンスタインとトム・ローゼンバーグ、マーク・エイブラハムズの共同。撮影は「ディープ・カバー」「カリフォルニア(1993)」のボージャン・バゼリ。音楽はテレンス・ブランチャードで、ジャズ、ファンク、ソウル、ラップ、ヒップホップ、ブラック・コンテンポラリー、アフリカン・ミュージックからゴスペルに至るまで、さまざまなブラック・ミュージックの挿入曲が全編に流れる。美術は「再会の時」のマイケル・ヘルミー、主人公兄弟の人物造形や作品世界の上でも重要な要素を占める衣装は、「ディック・トレイシー」のエドゥアルド・カストロで、ヴェルサーチ、ヨージ・ヤマモトなどのスーツが使用されている。主演は「ニュー・ジャック・シティ」「デモリションマン」「ドロップ・ゾーン」など出演作が相次ぐウェズリー・スナイプスと、「ストリーマーズ 若き兵士たちの物語」『ファイブ・ハートビーツ』(V)のマイケル・ライト。「クロウ 飛翔伝説」のアーニー・ハドソン、「ビバリーヒルズ・コップ3」のテレサ・ランドルらが共演。