窪塚洋介 クボヅカヨウスケ

  • 出身地:神奈川県横須賀市
  • 生年月日:1979/05/07

略歴 / Brief history

神奈川県横須賀市の生まれ。弟は俳優の窪塚俊介。県立横須賀高校在学中の1995年、“ヨースケ”の芸名で日本テレビ『金田一少年の事件簿』に端役で出演し俳優デビュー。TBS『若葉のころ』96や2時間ドラマなどに出演を重ね、96年の廣木隆一監督「『物陰に足拍子』より・MIDORI」では、嶋田博子演じるヒロインを主演にビデオムービーを撮った後で自殺してしまう同級生・小林に扮した。98年、芸名を本名の“窪塚洋介”に改め、フジテレビ『GTO』で反町隆史演じる型破り教師・鬼塚に反抗する生徒たちのひとり、菊地役を好演。その不敵な佇まいが注目される。続くTBS『天国に一番近い男』99、フジテレビ『リップスティック』99などでもクールな存在感を見せつけ、2000年のTBS『池袋ウエストゲートパーク』では、池袋のカラーギャングを束ねる“キング”こと安藤タカシを圧巻の芝居でふてぶてしく演じ、一躍人気俳優の座に駆け上った。以後も、NHK『もう一度キス』00、TBS『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』01などのドラマで活躍する一方、映画初主演となった行定勲監督「GO」01で、在日韓国人三世の主人公・杉原が、恋愛と友情に悩みながらも自己のアイデンティティに目覚めていく姿を力演。瑞々しい芝居で映画界も席巻し、キネマ旬報賞主演男優賞と新人男優賞をW受賞、日本アカデミー賞では最年少で最優秀主演男優賞を獲得した。翌02年も森淳一監督「Laundry」、曽利文彦監督「ピンポン」、薗田賢次監督「凶気の桜」と主演作が相次いで公開されるが、03年に誕生した長男の子育てを理由に芸能活動を半ば休止。休業中の04年6月6日、自宅マンションの9階ベランダから転落して全身骨折の重傷を負い、一時は意識不明の重体となる。その後、奇跡的に回復し、深作健太監督「同じ月を見ている」05の主演で復帰。以降は助演に回ることが多くなったが、堤幸彦監督「まぼろしの邪馬台国」08、冨永昌敬監督「パンドラの匣」09などで得難い個性を発揮している。06年より“卍LINE”名義で音楽活動を開始。10年の蜷川幸雄演出『血は立ったまま眠っている』で初舞台を踏み、再度蜷川に起用された『血の婚礼』11では主演もつとめる。

窪塚洋介の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 火の鳥 エデンの花

    制作年: 2023
    手塚治虫による漫画『火の鳥 望郷編』を初アニメ化。地球から遠く離れた惑星エデンに降り立ったロミ。孤独なサバイバル生活を送るなか、ロミは一人息子カインのために自分の命を少しでも引き延ばそうとコールドスリープに入るが、機械の故障で1300年も眠り続ける。声の出演は「湯を沸かすほどの熱い愛」の宮沢りえ、「Sin Clock」の窪塚洋介。アニメーション制作は「海獣の子供」のSTUDIO4℃。監督を「ムタフカズ」の西見祥示郎が務める。
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  • DAIJOBU ダイジョウブ

    制作年: 2023
    山奥で孤独に暮らす老師と、彼に師事するやくざの親分の7年に渡る交流を記録したドキュメンタリー。座禅の日々を送る老師・村上光照の前に、無実の罪で22年間服役したやくざの親分・川口和秀が現れる。師事を請う親分を、老師は門前払いするが……。監督は「アロハ・デス」の木村衞。
  • スイート・マイホーム

    制作年: 2023
    神津凛子の小説現代長編新人賞受賞作を映画化。長野県に住むスポーツインストラクターの賢二は、家族のために一軒家を購入する。その住宅は地下に巨大な暖房設備があり、家全体を暖めてくれるという。だが、新居生活が始まると不可解な出来事が起こり始める。監督は、俳優業の傍ら「blank13」など映画監督としても活動する齊藤工。出演は、「ある男」の窪田正孝、「鋼の錬金術師」シリーズの蓮佛美沙子、「#マンホール」の奈緒。第25回上海国際映画祭GALA部門出品、第22回ニューヨーク・アジアン映画祭コンペティション部門出品作品。
  • Sin Clock

    制作年: 2023
    窪塚洋介が18年ぶり長編映画単独主演を務めるクライム・サスペンス。家庭にも社会にも居場所を失ったタクシー運転手の高木は、人生の一発逆転を賭け、同僚たちと共に巨額の黒い金につながる絵画強奪計画を計画するが、事態は思いもよらぬ方向へ……。共演は「HiGH&LOW THE WORST X (クロス)」の坂口涼太郎、「君は永遠にそいつらより若い」の葵揚。監督の牧賢治はこれが商業映画デビュー作となる。
  • 全員切腹

    制作年: 2021
    「泣き虫しょったんの奇跡」の豊田利晃監督が「狼煙が呼ぶ」「破壊の日」に続き自ら企画・プロデュースした、「沈黙 -サイレンス-」の窪塚陽介主演の短編時代劇。明治初期。井戸に毒を撒いて疫病を広めたとして、ある流れ者の浪人が切腹を命じられるが……。流れ者の浪人を窪塚陽介が、介錯人を「狼煙が呼ぶ」「破壊の日」にも出演した渋川清彦が、女郎を「ソワレ」の芋生悠が演じる。また、音楽を和楽器集団『切腹ピストルズ』、DJ・コンポーザーのMars89、太鼓芸能集団 鼓童の中込健太と住吉佑太が担当。

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